19話
翌朝、俺が目を覚ますと俺の顔の間近に麻衣の顔があった。
白麻「おはよう、たっくん」
たつき「おはよう、麻衣」
白麻「今日は早起きだね?、まだ6時だよ?」
たつき「麻衣も早起きだな。いつ起きたんだ?」
白麻「30分ぐらい前かな。たっくんの寝顔かっこよかったよ。」
たつき「寝顔ほめられても、うれしくないよ(笑)」
白麻「ねぇ、たっくん。ずっとそばにいてね?」
たつき「その言葉、そっくり返すよ。」
白麻「それって、・・・プロポーズ?」
麻衣の顔が少し赤くなっていた。
たつき「違うよ、プロポーズするときはちゃんとするよ。」
そんな話をしていると・・・
深麻「二人とも〜起きて〜、朝ごはんできてるよ〜」
白麻・たつき「はーい。」
麻衣は先にリビングへ向かい、俺は制服に着替える。その途中、
〜ピロロン〜
朝からメッセージが届いた。それは玲香からだった。
玲香{私となぁちゃん、先に学校に行くね。}
たつき{分かった。}
俺がメッセージを返してすぐ、麻衣が部屋に入ってきた。
白麻「たっくん?、朝ごはん冷めちゃうよ?」
たつき「すぐ行くよ。」
そういって俺はリビングに降りた。
俺が朝ごはんを食べていると・・・
白麻「たっくん、今度デート行かない?」
たつき「ん?、どっか行きたいところでもあるの?」
白麻「うん!、近くにね、なかなか怖いお化け屋敷ができたんだって。たっくんと行きたいなぁ〜って思って。いい?」
たつき「ああ、今度の土曜日でいいか?」
白麻「うん!いいよ。」
たつき「楽しみだな。」
深麻「楽しんできてよ?」
白麻「もちろん!」
そして俺は学校へ向かった。玲香も七瀬も先に行ったから、一緒に登校したのはあきらだけだった。
登校中・・・
あきら「昨日、なにしたんだ?」
たつき「え?、ああ、お前の姉ちゃんと付き合うことになった。」
あきら「は!?!?!?」
たつき「なに、驚いてんだ?」
あきら「いや、驚くだろ。お前、姉ちゃんのこと好きだったのか?」
たつき「ああ、好きだよ。」
あきら「マジか・・・・。これは一波乱ありそうだな。」
たつき「なにがだ?」
あきら「はぁ〜〜、お前の鈍感さが俺もほしいぜ。」
たつき「だから、何がだよ。」
あきら「このモテ男!!、一生気付くな!!。」
たつき「なに急に怒ってんだよ。」
あきら「知るか、このモテ男!!。」
たつき「わけわかんねぇ。」
そんな話をしていると、学校についた。教室に入るとすでに玲香と七瀬が話していた。
たつき「おはよう、二人とも。」
玲香・七瀬「おはよう。」
七瀬「たっくん。昨日どこ行ったん?」
たつき「ああ、公園だよ。」
七瀬「なんで公園なん?、なにしてたん?」
たつき「んー、結果から言うと、俺、付き合うことになった。」
七瀬「え?・・・・・・」
あきら(まったく!、たつきは人の気持ちも分からんで、はっきり言いやがって。」
七瀬の目から涙がこぼれていた。
たつき「お、おい、どうした?、七瀬。」
七瀬「え?、あ、ごめん、何でもない。」
そういって七瀬は自分の席に座った。その時ちょうど橋本先生が教室にはいってきたので、それ以上七瀬と話せなかった。それからその日はなぜか七瀬は俺を避けた。俺が話かけようとしてもどこかへ行ってしまったり、帰るときもさきに一人で帰ってしまったり。
俺はその日の帰りは玲香と帰った。
帰り道・・・・・
たつき「ん〜〜〜」
玲香「なぁちゃんのこと?」
たつき「え、ああ、うん。俺なんか悪いことしたかなと思って。」
玲香「今は様子を見ようよ。急に親友が付き合って戸惑ってるのかも。」
たつき「そんなことあるか?」
玲香「ないとは言えないでしょ。」
たつき「そ、そうか。」
玲香(まったく、ほんとに鈍感!!なぁちゃんの気持ちにも気付かないなんて!!私もほんとはショックだけど、今はおさえなきゃ。)
そのとき、女の子二人が不良系の男二人にからまれていた。
玲香「あ、たつき、あれ助けてあげて!」
たつき「ん?、ああ。」
不良A「なぁ、ねぇちゃんたち俺達と一緒に遊びにいかない?」
不良B「カラオケとかどうよ?(笑)」
そういって、不良の一人が女の子の手を掴んだ。
?「痛いです。はなしてください。」
?2「やめてください。警察呼びますよ!」
不良A「やってみろよ。」
たつき「やめろよ。」
不良B「あぁ?、なんだテメェ?」
不良A「おい、兄ちゃん。正義のヒーロー気取りならやめときな。」
たつき「うるせぇよ。いいからその手離せよ。」
不良A「いい度胸だ、でも楯突いた相手が悪かったな。こっちはそれなりの修羅場くぐってきてんだぜ?」
たつき「知るかよ。」
不良A「後で泣くなよ?」
そう言うと、不良二人は俺に殴りかかってきた。最初の一人が殴ろうとしたきたから、俺はそれを流すようによけて、相手の顔面に右ストレートを入れた。
二人目のやつには、まず腹に蹴りをいれそのまま顔面に回し蹴りをいれた。最初のやつが立ち上がり、また殴りかかってきたから手のひらで受け流して膝蹴りを腹にいれた。不良二人は地面に倒れこみ、気絶していた。
?「ありがとうございます!、怖かったんです!。」
たつき「ああ、気にしなくていいよ。」
?「あ、私、井上小百合といいます。あなたの名前は?」
たつき「深川たつき。こっちは桜井玲香。」
玲香「よろしく。」
?2「あ、私は秋元真夏っていいます。あなた、なかなかのイケメンですね〜、それに強いし」
たつき「相手が弱かっただけだよ。」
小百合「あ、よければ一つ聞いてもいいですか?」
たつき「うん。」
真夏「そうだった。乃木坂学園高校ってどこですか?」
玲香「私たちの通ってる学校だけど、」
小百合「そうなんですか!?、私と真夏は明日からそこに通うんです。」
たつき「じゃぁ、転入生なんだ。」
真夏「はい!、そうですよ。」
玲香「乃木坂学園高校なら、この道をまっすぐ行って、つきあたりを右に曲がって、その先にある坂を上れば見えてくるよ。」
小百合「ありがとうございます!!。さっそく行ってみます。ほら真夏、いくよ?」
真夏「はーい。」
それから俺と玲香は転入生二人と別れて、それぞれの家に帰った。