5話
橋本先生「早速ですが、この一学期の学級委員を決めたいと思います。誰か立候補したい人はいますか?」
誰一人として手をあげなかった。橋本先生が推薦に移ろうとしたとき、一人の女子が手をあげた。
?「私やります。」
その女子は俺の左側に座っていた女子だ。あまり、こういうことに積極的な雰囲気ではなかった。
橋本先生「あなた、名前は?」
?「西野七瀬です」
西野 七瀬、俺はこの名前がとても引っ掛かった。すると西野さんは俺の方を見て、一言。
七瀬「久しぶりだね?たっくん」
それを言い終わり、明るい笑顔を見せた西野さんはそのまま、席に座った。それからは西野さんは1日中話しかけて来ることはなかった。
帰り道を玲香と一緒に歩いていた。するといきなり玲香が口を開いた。
玲香「なぁちゃんのこと、覚えてる?」
たつき「なぁちゃん?」
玲香「やっぱり覚えてないか、今日、学級委員に立候補した女の子よ!」
たつき「あー、あの人かー、覚えてないな。」
玲香「まぁ、いいや。近いうちに思い出すでしょ。」
それから、二人はそれぞれの家に入っていった。
ちなみに、家は隣だ。
そして、俺は夜は西野七瀬のことを思い出そうとした。