第一章 始まり
18話
帰り道・・・・

玲香・七瀬「・・・・」

あきら「あのー、二人とも?、なんかしゃべらない?」

玲香・七瀬「・・・・」

七瀬「あの二人、やっぱりなんかあるんやろか・・・」

あきら「なんかって例えば?」

七瀬「付き合ってるとか。」

玲香「それはまだないと思うけど・・・」

七瀬「まだ?」

あきら「なにか知ってるの?」

玲香「え、い、いや。何も・・・」

七瀬「何か知っとるんやったら話して!!」

あきら「落ち着いて、七瀬ちゃん」

七瀬「落ち着いてられないやろ!!、何か知っとるんやったら話してよ!、玲香ちゃん!」

玲香「・・・うん。」

玲香はたつきから恋愛相談をされたこと、たつきが告白しようとしていることを二人に話した。

七瀬「そんな、うそや。」

玲香「ほんとだよ。うそでこんなこと言わないよ。」

あきら「まさかたつきが姉ちゃんのこと好きになるなんてな。」

七瀬「でも、悔しいけど、白石さんめっちゃ綺麗やし、あきら君もあんなお姉さんがおって誇らしいやろ?」

七瀬はもうこの時点で泣いていた。

あきら「・・・」

玲香「なぁちゃん、大丈夫?」

七瀬「ごめん、なな先に帰る。」

そういって七瀬は走って帰って行った。
そしてそのころ、三人とは別々に帰った白石さんとたつきは。

白麻「あーー、こうやって二人っきりで帰っているとカップルみたいだね?」

たつき「なんでだよ、それより、どこに行くんだ?」

白麻「え?」

たつき「さっき、行きたいところがあるって言ってたろ?」

白麻「うん。昔、私がたっくんに告白した場所。」

たつき「!」

白麻「あ〜、驚いたって顔してる(笑)」

たつき「なんのためにだよ。」

白麻「ないしょ♪」

そんな話をしていると昔、白石さんがたつきに告白した場所、とある公園についた。

白麻「さ〜て、着いた。」

たつき「変わってないな。」

白麻「それじゃあ、さっそく言わせてもらうよ?、」

たつき「え?」

白麻「たっくん、私ね?、たっくんのこと・・・・」

たつき「待った。」

白麻「え?」

たつき「悪いけど、今回は俺から言わせてほしいことがある。」

白麻「え、なに?」

たつき「まいやん・・・いや、白石麻衣さん。僕はあなたのことが好きです、付き合ってください。」

白麻「え?・・・・・、ほんとに!?、本気で言ってる!?」

たつき「ああ、本気だよ。」

白麻「グスッ・・・・・」

たつき「おいおい、泣くなよ。綺麗な顔が台無しだろ?」

白麻「だってぇ・・・・・」

たつき「これは、OKってことでいいのかな?」

白麻「もちろんだよぉ〜、これからもよろしくね?、たっくん。」

たつき「ああ、俺がそばにいるよ。」

そういって二人は手をつなぎながら深川家へ帰って行った。その途中・・

白麻「ねぇ、たっくん。」

たつき「ん?、どうした?」

白麻「やっぱりこれからは私のこと麻衣ってよんで?」

たつき「ああ、分かったよ。麻衣」

そして二人は家に着いた。

白麻・たつき「ただいま〜」

深麻「おかえり、あら二人とも満面の笑み、何かあったの?」

たつき「俺達、付き合うことになったから。」

深麻「ほんとに!?!?、やったね〜、まいやん!!」

白麻「やったよ〜〜!!、まいまい!!」

そして、時間が経ちあっという間に寝る時間となった。

白麻「じゃあ、まいまいおやすみ〜。」

深麻「おやすみ、まいやん。」

たつき「え?、二人とも一緒に寝るんじゃないの?」

深麻「何言ってるの?、まいやんはたつきと寝るんだよ?」

たつき「え?、いやいやいや、さすがにそれは問題だよ。」

白麻「たっくん、ダメ?」

たつき「ん・・・、分かったよ。」

白麻「やった♪」

深麻「変なことしちゃ、ダメだよ。」

たつき「絶対しないから。」

深麻「じゃ、おやすみ〜」

白麻・たつき「おやすみ〜」

そういってそれぞれの部屋に入っていった。
たつきの部屋では・・・・・

たつき「もう寝るよ、麻衣。」

白麻「うん。」

二人はベッドに入った。

白麻「たっくん、まだ起きてる?」

たつき「起きてるよ?どうした?」

白麻「抱きしめてほしい。」

俺は麻衣を抱きしめた。

白麻「たっくん、落ち着く。」

たつき「よかった。」

白麻「たっくん、しないの?」

たつき「え?」

白麻「まいまいがさっき言ってた変なこと。」

たつき「さすがに早いよ、しない。」

白麻「じゃあさ、キスだけでもして?、ちゃんと唇に。」

たつき「わかったよ。」

二人はキスをした。

たつき「ほら、もう寝ろ。」

白麻「うん。おやすみ、たっくん。」

たつき「おやすみ、麻衣。」

こうして長い一日が終わった。




■筆者メッセージ
とうとうここまで来ました。この作品はまだまだ終わりません。今回の話で第一章が終わりです。次からは第二章が始まります。これからも長編と楽しさを目指して頑張ります。この作品をこれからもよろしくお願いいたします。
NSRD ( 2016/06/18(土) 00:49 )