第一章 始まり
12話
あきら「なぁ、やっぱりやめようぜ、こんなこと。」

玲香・七瀬「どうしてもあの女の人が誰なのか知りたいの!!!」

あきら「はい・・・」(なんて恐い気迫だ・・・)

七瀬「あ、飲食店に入った!」

玲香「よし、たつきに気付かれないように入ろう」

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白麻「たっくん、何食べる?」

たつき「まいやんから決めなよ、俺はコーヒーぐらいでいいからさ」

白麻「私はパンケーキにしようかな。」

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玲香「今、たつきがあの女の人のことをまいやんって呼んだ!!!!!」

七瀬「そんなー」

今にも七瀬が泣きそうだっだ。

あきら「別に彼女でもいいんじゃない?」

玲香・七瀬「嫌!!!!!」

あきら「大きい声だすなよ。たつきに気付かれるよ?」

玲香・七瀬「あ、」

二人は口に手をあてた。幸いたつきには気付かれてない。

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白麻「おいしそう!!」

たつき「確かにおいしそうだな。」

白麻「一口食べる?、はいあーーん。」

たつき「遠慮するよ。」

白麻「いいから、はいあーーん」

たつき「わかったよ。ありがとう」

白麻「どう?、おいしい?」

たつき「ああ、おいしい」

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七瀬「今、あーーんってやった!!」

玲香「仲良すぎ!!」


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たつき「もう、行くか?」

白麻「あー、おいしかった!」

たつき「次はどこいくんだ?」

白麻「映画見に行かない?」

たつき「うん、いいよ」

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七瀬「次はどこに行くんやろ?」

あきら「もういいじゃん、恋人同士なんだよあの二人は」

玲香・七瀬「それは、嫌!!!」

あきら「嫌っていったって・・・」

玲香・七瀬「早く行くよ!」

あきら「分かったよ・・」

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近くの映画館へ歩いている途中、

白麻「手つないで?」

たつき「やだよ」

白麻「泣くよ?」

たつき「分かったよ」

そういって手をつないだ。周りから見ると完全にカップルだろう。

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七瀬「手つないどる!」

七瀬は今にも泣きそうだった。

玲香「もう、完全に付き合ってるね」

あきら(もう、いいじゃん)

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白麻「さっきの映画楽しかったね?」

たつき「怖がってたくせに」

さっきみた映画は超ホラーな映画だった。そのため、白石さんは映画を見ている間ずっと俺にくっついていた。

白麻「なにか言った?」

たつき「いや別に」

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玲香「ずっとくっついてた」

七瀬「確かに」

あきら「あの女の人はたつきの彼女、結果はでたんだから、もういいんじゃん?」

玲香・七瀬「ダメ!!!」

七瀬「あ、ソフトクリーム買ってる」

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白麻「このソフトクリーム、おいしいね?」

たつき「そうだね。おいしい」

白麻「もう、たっくん、鼻にソフトクリームついてるよ。」

そういって白石さんは俺の鼻についたソフトクリームを人差し指でとって口に含んだ。

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七瀬「女の人がたっくんのことをたっくんって呼んだ!!!!!!」

玲香・七瀬「あの人が彼女だ」

あきら(めっちゃ、落ち込んでる・・・)

こうして、尾行の一日が終わった。



NSRD ( 2016/06/05(日) 18:52 )