小説トップ
五章 自分たちの色
新たな恋心?
約1週間ぶりの櫻村。さっそく俺はみんなにとあることを話した。


海人「この部活には伝統がない。だから俺はこの部活がより良くなるように色んなアイドルを勉強する。」
由依「はい!」


と海人が話してる最中に不機嫌そうな顔でゆいぽんが手を挙げた。
嫌な予感。


由依「まずさ!いきなりいなくなったことをみんなに謝罪すべきじゃない?どんだけ心配したと思ってんの!死んだんじゃないかとも思ったんだよ!💢」
「そうだそうだ!」

とめっちゃ責められた。当たり前か。そんなに責めなくても良くないか…。


七瀬「みんな心配したんやで?ななも心配になった。今回は謝らんくてもええけど次はダメやで?健くんは特に!💢」
健「何で俺にはより厳しいんですか!」
由依「本当に心配したんだからね……。海人と健も死んじゃったのかなって……。グスン……。」


あっ、行っちゃった…。
ただでさえ侑斗を失ってるから当たり前。この問題に関しては俺たちが悪い。


海人「行ってきます!」
みんな「行ってらっしゃい!」


それにしてもどこ行った?電話には出ないし。


「旧時計台の屋根の上」

いま誰かから話しかけられたような…。でも周りには誰もいない。


海人「今の声……。細かいことは後にしてとにかく行ってみるか」

俺はいつもの場所へ走り出した。



〜時計台〜


はぁ…。言いすぎた。何で素直に気持ちを伝えられないんだろ。本当はすごい嬉しかったのに…。
ほんっと自分が嫌になる。


「嫌になる必要はない。みんな互いのことをわかりあえてるはずだ!
すぐに海人が来るから海人ともしっかり話し合えよ!」


えっ!?何!?誰もいないのに!なんか聞き覚えのある声だ。そうだこの声は…


由依「侑斗?なわけないよね。」

幻聴かと思ったけど謎の声の言う通りほんとにすぐに海人が来た。
今度は逃げないで向かい合わなきゃ。


由依「海人!」
海人「由依!」


ギュッ。
海人が力強く抱きしめてきたから私も力強く抱きしめた。


海人「俺は侑斗の代わりにはなれない。だからこそ、俺は俺としておまえに寂しい思いをさせないようにする。ごめんな。勝手にいなくなって。」
由依「海人……。グスン…。ごめんね。酷いこと言っちゃった。」
海人「そんなことない。そうだな、由依さえよければ俺とアイドル勉強略してドル勉するか?w」


はぁ?なにそれ…。

私はわけわかんなくて頭がフリーズしちゃった。


海人「みんなをより強化するために色んなアイドルを勉強しようと思う。うちは完全に新規で始まってるからな。」
由依「そういえばさっき言ってたね!やる!」


「もう大丈夫そうだな。」


海人「またか。」


海人にも聞こえてるってことはやっぱり幻聴じゃない!


由依「侑斗!ありがとーー!」
海人「やっぱりあいつの声か。どうでもいいけど。そんじゃ、手を繋いで帰ろうか。」
由依「うん!」


私たちは手を繋いで帰った。しかも海人の家にw商店街の人達に不思議に思われてたみたいだけど正直周りの目線は気にならなかった。


由依「ねぇ、本当に学校に帰らなくていいの?w」
海人「別にいいだろ。ななさんなら許してくれるさ。一応電話入れとく。」


マジで電話をかけ始めたw
絶対にバレると思うんだけどw


海人「海人です。由依と仲直りできたんですけど由依が体調を崩したので連れて帰ります。」
七瀬「わかった!そういうことにしといたるwじゃあまた明日ね!」


ブチ


思いっきりバレてるしw


海人「なんとか誤魔化せたから…」
由依「いやいや思いっきりバレてたじゃんw聞こえてたよ?w」
海人「まあでも許可は降りたからw二人でどっか行こうか。」
由依「じゃあカラオケに行きたい!」
海人「あるのか?」


海人は時々失礼なこと言う。そういうところは直した方がいいと思うな💢
田舎にもカラオケくらいあるよ!


海人「由依って自転車乗れる?乗れるなら俺のチャリ貸すよ。俺は母さんのチャリ使うからw」
由依「乗れるよ!それじゃ早速行こ!」


こうして私と海人の初デートが始まった。侑斗、ごめんね。
侑斗の代わりに精一杯守ってくれる彼のこと大好きになっちゃった。


「別にいいよ!おまえが幸せならな。どうしても俺に会いたくなったら美彩先生に頼るといい。
・・・」


由依「えっ……。ありがと……。」
海人「なんか言ったか?」
由依「海人には何にも言ってないよー!w」


最後の言葉……どういう意味なんだろう……。
生き返る……?
いやいや、そんなわけない。


そんなわけあるのかな……?

■筆者メッセージ
リクエストによってとあるキャラを強引に復活させようと思ってます。
深見飛彩 ( 2023/02/19(日) 22:03 )