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四章と五章の間
短編エピローグ〜伝統〜
あれから5日後、土曜日になって残り1日なのに答えは出なかった。


今は何故かしーちゃんとさくらちゃんと遥輝くんに誘われてとある焼肉店にいる。


太郎「いらっしゃい。待ってたよ。とりあえずこっち!」


案内された部屋には堀さんと北野さんと飛鳥さんがいた。


飛鳥「海人!1週間ぶりだね!」
海人「はい。」
太郎「あの糞校長から話は聞いてる。この光景が君が探してる問題の答えだ。」
海人「これが答え?」
堀「このメンバーよく見ればわかるよ。太郎先輩が何を言いたいのか。」


メンバーをよく見たが
太郎さん、飛鳥さん、堀さん、しーちゃん、さくらちゃん、遥輝くんがいるだけだ。


久保「1期〜4期まで揃ってますね!」
さくら「あっ!言われてみれば揃ってますね!あすぴーさんの隣ゲット!」
遥輝「そんじゃさくの隣もーらい!」
北野「海人くんは私と未央奈の間においでよw」


飛鳥さんたちがいて堀さんたちが入ってきて。あっ…。


海人「そうか。俺達にはしーちゃんたちみたいに受け継いできた力がないのか!」
太郎「正解!意外と簡単だったでしょ?」
海人「所詮って言い方もあれだけどななさんもかなりんも乃木坂の人で俺たちをサポートしてくれてるだけの存在だ。」


何この単純な答え。
なんか恥ずかしくなってきた。

俺たちがアイドルになるにはアイドルになりたい思いと努力だけじゃダメなんだ。伝統のようなものを…胸を張って引き継がせることができる何かを見つけなきゃ。


久保「あーあ。寂しいな〜。もう会えなくなっちゃうなんて。」
海人「大丈夫。どうせまたすぐに会えるさ。生きてる限り。」
さくら「レイちゃんとあやちゃんのことは任せてください!」
海人「うん。任せた。それじゃ俺は帰るよ。俺の大好きな人達が向こうで待ってるから。」


答えが見つかると同時に太郎さんがすぐにバイクの鍵を持ってきた。送ってくれるみたいだ。


太郎「てちちゃんたちのところに帰ろうか!みんな待ってる。あとこれ!多分かなりん持ってると思うけど…w」
海人「俺も持ってます!ドルオタなのでw」
さくら「(*≧艸≦)プッ。あっ、ごめんなさい!」


こんなイカついのがドルオタだなんて知ったらそうなるわな。


海人「謝る必要はないさ。俺も逆の立場なら笑っちゃうからなw」


・・・
たったの6日なのに寂しく感じる。だけどこのまま話してたって帰りづらくなるだけだ。
俺は1歩前に踏み出して一言だけ言葉にした。


海人「またな。」
久保「うん!グスン…。またね…。」
海人「遥輝くんに伝えといて。」



サイドカーが前に進んでいき、みんなが小さく見える。
ありがとう。乃木坂のみんな。


〜数時間後〜


あれから櫻村についたのは21時頃。何故か俺の家の前にあいつがいたんだ。

てち「おかえり!(-□-)ファ~」
海人「ただいま!てか寝ててよかったのに。」
てち「1時間くらい前に飛鳥さんから連絡きてね。みんなの代表できたんだ!てゆーか急に居なくならないでよ!超ビックリしたんだよ?」
海人「悪かった。校長からの急な司令でなw」
てち「わかってる!でも今度から私には言ってよね!w」


正直急にいなくなって怒られると思ってた。帰ってきて早々この笑顔を見れるなんてな。笑顔のてちたちに会いたくて帰ってきたんだ。


てち「ふふっw海人が帰ってきたーー!」
海人「シ━━━ッd(ºεº;)」


俺が好きなこの笑顔。いつまでも大切にしたい。
そのためにも明日から俺たちは生まれ変わる。


チュッ


てに「ふふっ♪みんないないからいいよね?」
海人「そうだな。」


別れ際に不意打ちでてちが俺の頬にキスをしてきたがこれはみんなには秘密にしておこう。
めんどくさくなるw

深見飛彩 ( 2023/02/11(土) 22:00 )