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三章 二人のセンター
線香花火
練習が終わり、食事が済むと午後の練習からいなくなっていた夫婦が買ってきた花火をすることになった。


部員「ありがとうございます!」
飛鳥「もっと感謝し いででっ!」
太郎「そうやってすぐ調子に乗るw俺たちは今日までしかいないからさ!明日から頑張れよってことで。」


それぞれがやりたい花火を持ってロウソクの元へ。海人もライターと線香花火(全部)をこっそり持ちながら誰もこなさそうな隅へ。


天「海人さん♪何を持ってるんですか?」
海人「うわっ、ビックリした。見てわからないか?」
天「線香花火?」



海人はその手に持ってる線香花火を天ちゃんの前に出した。


天「やっぱり線香花火だ!それは最後にみんなでやるやつですよ!」
海人「別にいいだろ。」
天「ダメです!💢」
海人「何で?💢」
天「後でみんなでやるんです!」


そういうもななのか?と頭を悩める海人は線香花火をやるためにとある提案をした。


海人「じゃあ2人で先に一緒にやるってことでどうだ?」
天「二人で?えへへへ(〃ω〃)そういうことなら一緒にやりましょ!えへへへ(〃ω〃)」


天ちゃんは顔を真っ赤にして喜んだ。なんというかシンプルにかわいい。


天「海人さん、こっち!」
海人「そんなに慌てるな。こんなにあるんだ。」
天「それ全部やっちゃうの?」
海人「当たり前だろ。こういうのは早い者勝ちだ。クフフフ。」


天(もしかして海人さんってヤバい人……?wでもかっこいい!!海人さんの私が知らない一面をもっと見てみたい!てちさんに聞きに行こー!)


天ちゃんは何も言わずにガチでてちのところへ行ってしまった…。


海人(はぁっ!?天真爛漫すぎるだろw)


すると今度は理佐が笑顔で近寄ってきた。


理佐「一人で線香花火やってるの?」
海人「あぁ。好きなんだ。」
理佐「じゃあ私も一緒にやる。てか線香花火が1つもないって大人たちが探してたよw」
海人「俺だとバレなきゃいい。丁度いいから理佐も一緒に…」
天「あっ!今度は理佐さんもいる!」
てち「天ちゃん…空気よもうよ…」


理佐の顔はいかにも空気読めよと怒り気味だw海人は滅多に見ないその理佐の顔を見て笑いこらえている。


理佐「海人!笑うな!」
海人「いやw理佐もそんな顔するんだなって思ってw」
理佐「するわ!私だってお、」
海人「女の子だも〜んwだろwてちがよく使うからなw」
理佐「んーー!!もう海人なんか知らない!フン!」


理佐が葵たちのほうへ行ってしまった……。もちろん怒った顔をして…。


てち「やっちゃったねwどうせすぐに機嫌よくなると思うけどw」
天「海人さん最低です!」
海人「別にちょっと構っただけだろ。」
てち「理佐相手にやりすぎだからwそうだ、天ちゃん!誘っちゃいなよw」
天「あっ、そうでした!後で私と2人で線香花火してください!そうすれば許してあげます!」


この時の海人は2人の勢いに圧倒されてYesと返事するしか無かった。


てち「良かったね!」
天「はい!ありがとうございます!てちさんのおかげです!」
てち「褒められちゃった♪
(*´ ˘ `*)エヘヘ♡」
海人「かわいい。あっ!」


慌てて口を塞ぐがもう遅い。


天「そうやっていっつもてちさんを贔屓して!最低です!」
海人「贔屓はしてない。それに天ちゃんもかわいい。」
天「本当?(⸝⸝•_•⸝⸝)」
海人「あぁ…。」


天ちゃんが顔を真っ赤にして照れている。


天「えへへ(//∇//)」
てち「天ちゃんホントにかわいすぎ!」
海人「それじゃいい加減に線香花火やるか。」
天「私は後で大丈夫です!今はお二人でごゆっくり〜!」


随分とご機嫌な様子で理佐と原田たちのところへ行ってしまった…。


てち「どっちが長持ちするか勝負しよ!負けた方は…」
海人「アイスを奢って更にあーん。」
てち「良いよ!手加減しないからね!」
海人「こっちのセリフw俺に勝ったことないだろw」
てち「今日こそは勝つもん!」


やっぱりこの2人は他のメンバー以上にラブラブだ。富士急の時も思ったがウザイw


衛藤「線香花火よ、ここにいたのかwお話聞こえちゃった〜w二人はラブラブだね〜❤」
二人「違います!」
衛藤「ふ〜んw私が審判してあげるwそれじゃ行くよ〜。」


二人はほぼ同時に線香花火の先に火をつけた。


・・・


「わっ!!w」
海人「うわっ、何!?」


どうやら先程の二人の会話を聞いていたのは衛藤だけじゃなかったみたい。


飛鳥「てちちゃんの勝ち〜w」
太郎「悪いwてちちゃんのもう少しで落ちそうだったからさw
こういうとき助けるならてちちゃんでしょ!ってなってw」
海人「卑怯だろ。」
てち「勝てばいいって昔から言ってたじゃんwあれは嘘だったの?」
海人「くっ…。わかったよ。」


ぷぷぷと近くで笑い声が聞こえる。衛藤、飛鳥、太郎の3人だ。


衛藤「あーんのシーン撮って動画見せてねw」
太郎「それ俺たちのところに送ってw」
てち「はーい!」
海人「おい💢やめろ💢」
てち「‎(´._.`)シュン。。」
海人「わ、わかったよ。撮っていい!」


大人3人は更に爆笑した。


飛鳥「てちちゃんに弱すぎでしょw太郎以上じゃんw」
太郎「おもしろいもん見せてくれたから線香花火全部あげるw」
衛藤「それじゃ後は二人で楽しんでね〜!」


二人で残りの線香花火をやろうとすると……。

七瀬「しゅ〜ご〜う!!」


もうそんな時間か。話してばかりで全然花火をやらずに終わってしまったw


εε=(((((ノ・ω・)ノダダダダ


海人「どうした?」
天「後でその…一緒に線香花火やってください。」
海人「いいよ。てかさっきも言ってたよな?」
てち「言ったか不安になってもう一度言いに来たんだね…wかわいい!」


こうして夜の密会(2日目)が始まろうとしていた。

深見飛彩 ( 2022/07/30(土) 21:41 )