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三章 二人のセンター
女子ルート〜謎の意地〜
いきなり雷管が鳴ってみんなはスタートした。また飛鳥が暴発したようだ。


中田「大丈夫w私は誰にも言わないからw」
飛鳥「ありがとう…。ななみんも太郎も怒るとめっちゃ怖いから助かる…。」
中田「それ昔からじゃんwてか男どもマジで遅いw」


そんな会話をしている中でとある二人が揉めていた。


理佐「諦め悪いと海人にしつこいって嫌われるんじゃない?」
守屋「それ今の理佐にも言えることでしょ。」


周りから見たら先程の友香と由依のように走りながら謎の喧嘩をしているようにしか見えない。


中田「なんかあの二人も喧嘩してるねw」
飛鳥「まいやんやななみんたちもあんな感じで喧嘩してたね。」

見ているみんなも苦笑いしながら守屋と理佐を見ていた


数分後


いつのまにかグラウンドはてちと理佐と守屋だけになっていて七瀬と男子が帰ってきた。


中田「おかえりw寄り道してた感じかなw」
七瀬「正解!あのアホども。三人には作詞作曲任せてる。1曲は振り付けするだけのはずやし、もう1曲は歌詞と振り付けだけやから昼までにはできるやろw」
中田「なぁちゃんって時々ドSだよね…。」
七瀬「それより何で今度はあの二人が争ってるん?w」


大人たちの視線の先には残る3人の姿があった。


てち「二人に言いたいんだけど全力でやるだけでめっちゃ褒めてくれるよ?」
守屋「それてち補正が入ってるやつでしょ。」
理佐「補正なしで褒められたいの!」


てち(相変わらずこの2人の意地は異常だねぇ……w)


てち「じゃあ私が1位になって平和に解決する!」
理佐「ここに来てライバルが増えた!?」
守屋「何人増えても関係ない!」


〜約15分後〜


バタン


てち「流石に……もう無理……」
理佐「引き分け……」
守屋「それぞれデートでどう?」
理佐「そうだね…。」
てち「私は……いいや……(ほぼ毎日一緒にアイス食べてるしw)」


結局3人同時に倒れて終わった。その光景に自然と拍手が鳴り響く。


友香「お疲れ様!」
松田「みなさんすごい感動しました!」
三人「ごめん、いま話しかけないで……。」
友香&松田「ごめんなさい。」


このあと部室で昼までとにかく身体を休めた。休み終えたみんなが楽しく話をしているとトリオがやってくる。


海人「俺たちの計画通りに走ってないな?」
侑斗「全くwまあいいか。」
健「これから三人と先生で色々とやるからぺーちゃんの家にお昼ご飯を取りに行ってきて!もちろん全員で。」


女子は「えぇーー……。」とみんなが嫌な顔をする。そりゃそうだ。まだ疲れは癒えてない。


七瀬「行かないならお昼なしだけどええの?」
女子「行きます。」


大人しく渡辺の両親が経営している欅ベーカリーへ向かうのだった。

深見飛彩 ( 2022/07/17(日) 23:07 )