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二章 決戦!球技大会
最強×天才
そして球技大会を迎えた。


海人「今更だけどこの前こういうことがあった。」
侑斗「俺も1週間くらい前に1年のひかるが絡まれてるのをたまたま目撃して不意打ちされてやられた。ってか知ってるだろ!一緒に酸素カプセル使ったんだから!」
海人「あぁ。冗談で言っただけだ。」

どうやら侑斗も同じ理由で脇腹を骨折しているらしい。そして二人とも強引に治したそう…。


海人「選手宣誓で喧嘩を売ってやる。」
侑斗「賛成だ。」


選手宣誓はこの2人がやることになっている。


中田「それでは選手宣誓!普通科2年の海人くん、侑斗くん、お願いします!」


二人は前に出る。


「宣誓!」
侑斗「バスケは普通科2年が優勝するので
他は頑張ってください。」
海人「クズ先輩も全力でかかってこい。それでも俺達には勝てはしない。」


その言葉に会場は大爆笑。そしてクズ先輩って誰なのか気になっている。

中田「なぁちゃん!普段どんな指導してんの💢」
七瀬「普通にやっとるよwかなりんのクラスだって面白い子多いやんw」
中田「私のクラスの子はこんなことしません!」
七瀬「でも同類やんwひかるちゃんもほのちゃんもみんなw」
中田「そんなことない!」


この中田は後にアイドル部に加わる。名前が回文になっている元芸能科だ。そしてバスケの第1回戦が始まる。午前にバスケ、午後にバレーをやるようだ。


第1回戦
2年VS3年

クズ「さっそく当たるとはなw俺たちのチームにはバスケ部のエースが2人もいるんだ!」
海人&侑斗「だから?」
3年?@「おい、やめろ!今日はよろしくな!胸を借りるつもりで挑むよ!」
3年?A「俺も!」


他のバスケ部の人はめっちゃ良い人っぽい。

試合開始直前に菅井とひかるが来る。


菅井「無茶だけはしないでね。」
ひかる「侑斗先輩もです!」
二人「絶対に勝ってください!」
海人「任せろ。」
侑斗「任せとけ。」


そして試合が始まる。

七瀬「それじゃティップオフ!」

ピー!

クズ「はぁ!?なんだその跳躍力!?」


ジャンプボールは海人があっさり勝ち、ボールは侑斗の元へ。


ストン……。


クズ「はぁ?何でそんな遠くから打って当たり前のように入るんだ!?」


侑斗があっさり3ポイントを決めた。


海人「大会では苦しめられたが味方になると頼もしいな。」
侑斗「こっちのセリフだ。」


一方観覧席は…。


由依「侑斗のやつ本気を出してない。なんでだろ。」
土生「よくわかるね!」
由依「幼馴染だもん!でも何で1歩も歩かなかったんだろう。」


幼馴染の由依と海人だけは侑斗が全力じゃないことを見抜いていた。そして侑斗も海人が本気じゃないことを見抜いている。


七瀬「第1クォーター終了!」


50-0という圧倒的な展開。全員の口がふさがらない。


海人「健!アシスト上手いな。」
健「俺はサッカーor野球だけどアシストだけならどのスポーツでも負けない!」
海人「なんだそれ。」
侑斗「さて、ここからは本気で行こうか。海人の俊敏性と跳躍力と俺の視野と3Pがあれば更に余裕だろ。」


そして第2クォーターが始まる。この学校の球技大会は第2クォーターまでしかないのでこれで決まる。


さっそく侑斗の手元にボールが。

クズ「歩くとか余裕だなおい💢喰らえ!」

強烈なタックルを最低限の動きで避けた。

クズ(後ろからやってやんよw)

後ろから不意打ちするも失敗に終わる。だがそれでも諦めずに正面からタックルするが…。

侑斗「邪魔だ。どけ。」
クズ「クッソ💢💢」


クズがバランスを崩してしりもちをついた。

侑斗「頼んだ。」
海人「久々にやるか。」

前からシュートを防ぐために二人の先輩が来る。



海人「甘い。」


海人は左足のバネを使って右横に飛び、右手でボールをゴールへ放り投げた。


由依「侑斗の十八番だ!かっこいいやつ!」
ひかる「海人先輩のサーカスみたいなシュートも凄くてかっこいい!」


観客のみんなは男女揃ってかっこいいを連発していた。


今度はクズがボールを持っていて目の前には海人がいる。


クズ「こんだけ離れてりゃ取れねぇだろwってあれ?」

いつのまにかボールは海人の手元に。

3年?@「止めるぞ!」
3年?A「おう!」

海人は後ろへボールを投げた。

3年?@「どこに投げてんだ?」
3年?A「侑斗だ!止めるぞ!」


次は侑斗が3Pを自陣から鮮やかに決めた。


3年?@「やっぱりあいつ福岡の中学にいた最強スコアラーじゃね?w」
3年?A「あっ!だから見たことあったのか!?最強と天才が組まれたらそりゃ勝てねぇわwでも全力でやらせてもらう!」
3年二人「試合は最後までわからない!」


3年たちは全力で挑むが2年には歯が立たなかった。残り2分ほどになると海人と侑斗の息が上がってくる。


海人「こっから全力のその先でやる。」
侑斗「やるか。」


二人は目を閉じながら深呼吸した。目を開けると二人の雰囲気がガラッとかわる。


天「二人の雰囲気が変わった!」
理佐「ゾーンだね。普段は誰もが無意識にかけてる身体のリミッターを外した状態。私もできる!」
原田「さりげなく自慢してるしw」
理佐「あぁん?💢」
土生「まぁまぁまぁ、みんなで応援!!」

みんな「がんばれーー!!」


応援側は更に盛り上がる。


3年?A「ただでさえ止めらんねぇのにヤベーなw」
3年?@「クズは戦意喪失しちまってるし!万事休すだけどこんな楽しい試合は久々だ!」


ただでさえ強い二人に3年は惨敗した。勝った3人にアイドル部のみんなが近寄るが……


侑斗「クッソ…。」
海人「ぐっ…。」


二人はお腹を押えて蹲る。


由依「二人とも大丈夫?」
菅井「もしかして侑斗も脇腹を骨折してるの……?」
ひかる「もってことは海人先輩もですか!?」
七瀬「その話あとでしっかり聞かせて。今度は全部。」
中田「とりあえず移動するよ!」


二人を担架に乗せて保健室へ向かった。

深見飛彩 ( 2022/06/18(土) 21:41 )