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一章 アイドルを目指すもの
エピローグ@〜報告〜
海人「母さん、行ってくる。」

母「行ってらっしゃい!」


俺は朝一で福岡へ出かけた。そして今はとある場所にいる。


海人「父さん…。あんたは間違ってた。でもそれは人を信じたことや自分の力不足じゃない。人に頼らなかったことだ。あんたには母さんや俺がいた。商店街の人たちや小林の母さんたちもいたんだろ?何で頼らなかったんだ。」


自然と涙が零れてしまう。すると父の霊体のようなものが現れる。


父「そうだな。俺は間違ってた。頼るべきだったな…。だからこそおまえは忘れるな。何もかもを。
元気に過ごせよ!」


それだけ言うと消えてしまった。


海人「俺は間違わない。力がなきゃ守れないのは昔から変わらないのは事実。でもみんなといるから、守れるものがあるから強くなれる。天国で見守っててくれ。俺を…。ううん。俺たちを。」


挨拶をして紫苑と楓をお供えして俺はお墓を出た。
楓って知り合いがいた気がするけど誰だっけ?
まあいいや。

海人「その二つの花言葉は君を忘れないと大切な思い出だ。父さんから教わったことだから知ってるだろうけどwじゃあな。また来るよ。今度はみんなと一緒に。」


俺は再び櫻村へ帰った。家にはいつも通り母さんがいる。


母「おかえり!お父さんと話せた?」
海人「あぁ。」


深見飛彩 ( 2022/06/12(日) 20:56 )