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一章 アイドルを目指すもの
初登校
入学式の朝

俺は普通に出かけた。

小林「おはよ!」
海人「おはよ。」

??「やめてください!」
??「誰か助けて!ゔぅ…。」

海人「この声。またか。ちょっと待ってろ!」


ちっこいのと中っくらいのとでっかいチビがこのまえの不良に絡まれてるし。こういうやつはシンプルに嫌いだ。力でねじ伏せようとするやつらは誰であろうが許さない。


海人「またおまえか。強者をいたぶる弱者が。」
不良「またおめぇかよ。このチビちゃんがどうなってもいいのか?」
海人「好きにしろ。」

カッターでチビを切ろうとするが関係ない。どうせこいつには切れないからな。

海人「こんなに近づいたのに切らないのか?中途半端なやつだ。フン!」
不良「ゔっ……。」

バタン

海人「顔面殴っただけでこれか。大したことないな。大丈夫か?」
森田「大丈夫です…グスン。ありがとうございます…。」
小林「やっと追いついた……。ひかるちゃん!ほのちゃん!天ちゃん!どうしたの!?」


俺が事情を話していると更に知らない女子が増え始める。


??「またあいつが悪さしてるみたいだね。」
??「ホントにタチが悪い!💢」
小林「紹介するね!この人はお隣の転校生のなんとかさん。こちらは渡邉理佐ちゃんと原田葵ちゃん!」

渡邉理佐?てかなんとかさんって……。


渡邉「君が海人くん?なんかお母さん同士が仲良しみたいでお母さんから聞いたよw」
海人「そうみたいだな。それでそのちっこいのは?」
原田「ちっこくないよ!原田葵です!よろしくね!」
海人「よろしく。」


なんか忘れてる気がする。あっ、森田たちだ。


海人「そんなことよりおまえたちは大丈夫か?歩けるか?」
森田「歩けます。」
田村&山崎「私も歩けます。」
海人「森田、おまえは俺が来る直前の腕を振り払って転んだ時に脚をくじいたな。みんなは先に行ってろ。俺は手当してから行く。」


森田の治療が最優先。こういう分野の力もほぼマスターしているから俺にかかれば問題ない。


森田「何から何までありがとうございます!今日入学する森田ひかるです。よろしくお願いします。」
海人「気にしなくていい。とりあえず背中に乗れ。痛むだろ?」
森田「先輩かっこいい。」
海人「そういうの…いい…。」


おんぶすると森田はすぐに寝てしまった。かわいいやつだ。フッ。

学校に着くと先程の1年が揃っていた。だから「あとは頼む」と言葉を残して職員室へ。


海人「失礼します。」
??「海人くんやね!初めまして!じゃないねw握手会でよくななのところに来てくれたやろ?」
海人「やっぱり西野七瀬か。本人?そっくりさん?」
西野「本人やってw今はここで教師しとんねん。」
海人「あんたが担任?」
西野「うん!」


これからは当時の推しメンが担任なのか。なんか複雑だな。
やりづらい。


西野「それじゃ教室に行くで!」
海人「はい。」


俺たちは教室へ向かった。


海人「七瀬さんは美術の先生ですか?」
西野「美術と理科と家庭科♪」
海人「へぇ。そんなに凄かったんだ。尊敬する。」
西野「そないなことないでwほら、ここが君の教室!」

札には2年としか書かれていない。元女子校で何人かやめてるみたいだから当たり前っちゃ当たり前か。


西野「おはよ!」
クラスメイト「おはよ!」
西野「今日も元気でよろしい!知ってると思うけど今日から一緒に過ごす仲間が増えるよ!」

俺は教室に入っていく。すぐ目の前にさっきの知ってるメンバーである小林と菅井と渡邉と原田がいた。

海人「水川海人。よろしく。」
西野「ゆいちゃんのお隣さんなんやろ?2人はもう会った?」
海人「昨日街を案内してもらった。それだけだ。」
小林「もう仲良しです!」


その言葉を聞いた二人の男子たちがザワついた。

海人「嘘つくな。おい、男子共、こいつがドSなことはおまえたちも知っているだろ。俺をいじってるだけだ。」
小坂「まっ、ゆいぽんはドSだからなw俺は小坂健。よろしくな!」
野上「俺は野上侑斗。こいつ昔からそうなんだ。だからモテないんだろうなw」
小林「男子ども💢💢覚えとけよ💢💢」
西野「ええから席に着きなさい!💢💢」

ちょっと話しすぎた。早速怒られることになるとは。

西野「全くもう!w海人くんの席はそこね!原田葵ちゃんの隣。」


あのちっこい奴の隣か。にしても窓際の席なのはラッキー。


西野「ってことで終わり!入学式に行くでー!」


なにはともあれ俺たちは入学式へ向かった。森田たち大丈夫だろうか?

深見飛彩 ( 2022/06/07(火) 21:58 )