序章
メンバー集め!
転校した次の日


俺は久美のお迎えに行っていた。


久美兄「あら、いらっしゃい!久美だよね!まだ寝てるから起こしてあげてwチューしてもいいからw」
大我「しません!」


ため息をつきながら久美を起こしに……行くのはいいが……。


鼾がすげぇ挙句に寝相も悪いw


大我「起きろーーーー!」
久美「うわっ!あれ?何でここにいるの?」
大我「寝起き悪いって聞いたから起こしに来た。」


(てか寝癖ヤバイな。菜緒にやってあげたみたいに直してやるか。メイクは無理だけど。)


大我「髪の毛直してやるから同時にメイクしな。遅刻するぞ。今既に時間ギリギリだから。」
久美「嘘でしょ!もっと早く起こしに来てよ!」
大我「起こしに来ただけマシだろ!」
久美「何も言い返せない……w」



そこからはダッシュで準備してダッシュで自転車を漕いで登校!


「セーフ!」
久美「ありがと!間に合ったw」
大我「しっかりしろよ。」
久美「頭では理解してるんだけどねーw」
大我「気持ちはわかるw」


キーンコーンカーンコーン


やばっ。自転車の鍵閉めて少し話してる間に鳴ってしまった……。
とりあえず教室まで猛ダッシュ!


二人「おはようございます!」
深川「どうして遅刻したの?」
大我「苦しんでる妊婦さんを二人で助けてあげてたんです。」
久美「はい!」
深川「へぇー。それじゃその妊婦さんの電話番号を教えて!私からも挨拶したいから!交換してるでしょ?」
大我「どうぞ!」


俺が教えたのは姉さんの会社の番号。姉さんなら悪ノリに乗ってくれる。


深川「あっ、もしもし!私…」


〜数分後〜


俺たち3人は教団の前でめちゃくちゃ怒られた。最悪だ。


深川「いくちゃんは大ちゃんに甘すぎ!」
絵梨花「だって初めてできたたった一人の弟なんだもん❤」
大我「❤やめろ!気持ち悪い。」
久美「まさかこんな変な形で生田絵梨花さんにお会いすることになるとは……。」
深川「勝手に喋らない!」
三人「はい。」


その日はずっと立っていた。
まいまいの生徒である俺だけ。

まぁ、俺はずっと立って目を開けながら寝てたけど。故に授業内容は全く頭に入ってない。

気づけばもう午後部活の時間だった。


〜部室にて〜


とりあえずメンバーを増やすために元溜まり場で作戦会議。
もちろん言い出しの俺とみーぱんが中心に立ってる。


美玲「とりあえず大ちゃんが徹夜で作ってくれたポスターを貼りまくってそれから考えよう!」
大我「ダメだ!それじゃ遅い。朝みんなで呼びかけをする。美穂はいいよ。バスケ部があるだろうから。」
美穂「ありがとうございます!」
史帆「贔屓だ!」
大我「ちげぇ!💢」


その日の部活はポスター貼りで終わった。次の日の朝は呼び込みをして今は再び午後部活の時間。


ガラガラガラガラ

大我「1番乗り……じゃないか。君たちは?」
金村「このポスター見て来ました!えっと……1-Aの金村美玖です!」
宮田「同じくA組宮田愛萌です♪」
丹生「A組の丹生明里です!」
大我「そっか。早速来てくれてありがとう。もうすぐメンバー来るから待ってて。」
「はい!」


それから沢山の1年と2年が来てくれた。その中には潮さんや高瀬さんもいたんだ。


大我「すごいな。」
美玲「ね!大ちゃんありがと!」
大我「別に……あっ…すず…。」
富田「あっ!やっぱりお兄ちゃんだったんだ!」
大我「その呼び方…懐かしいな…。元気だったか?」
富田「元気!元気!」


このウザイほどの明るさは健在か。それより胸が……。俺が知ってるすずはペッタンコだから違和感が半端ない。


松田「お兄ちゃん!」
大我「このもいるのか!」
松田「お兄ちゃんの顔は独特やから覚えてるw」
大我「ぶっ飛ばすぞ?(˙-˙)」
富田「このちゃん逃げよ!」
松田「そだねw」


花ちゃんズ相変わらず元気でうざい。2人とも昔と変わらないな。体型以外は。


美玲「ねぇ。」
大我「?」
美玲「入口でこっちみてる子いるけどあの子も新入部員かな?」
大我「ん?えっ!!」


入口にいる女の子……。


大我「あの子は……」


俺は知ってる。
忘れるわけがない。
君もこっちに来てたんだ……。


美玲「ちょっと!大ちゃんの顔が怖いからどっか行っちゃったよ!」
大我「みーぱんごめん!菜緒のこと追いかけてくるからみんなのことよろしく!」
美玲「ちょっと待って!あの子と知り合いなの!?」


俺はみーぱんの問に答えずに菜緒を……小坂菜緒を追いかけた。


金村「今の小坂さんだよね?」
宮田「うん。あの先輩と小坂さんって知り合いなのかな?」


そんなこと話してたみたいだけど耳になんて入ってこなかった。


あいつが行きそうな場所……。
商店街のあの本屋!
まだあればだけどな……。


俺の読みは見事に当たっていて無事に菜緒を見つけることができた。


大我「菜緒……なのか?」
菜緒「やっぱり大さん?本物?」
大我「本物だよ!菜緒……また会えるとは思ってなかったから嬉しいよ!」
菜緒「菜緒も……嬉しい!」


笑顔で泣きながら抱き合ってるのも束の間。笑顔のストーカーメンバーから声をかけられた。


金村「大我先輩と小坂さんってお知り合いだったんですね!」
宮田「いきなり抱き合っちゃっうなんてw
もしかして元彼ですか〜?w」
菜緒「ちゃう!えっと…。鬱陶しい兄貴分かな………?」


鬱陶しい兄貴分……。
毒舌も健在か……。
なんか安心した!

そうだ!2人に教えてあげなきゃな


大我「転校してから転校前まで同じ学校に通ってたんだ。正直もう会えないかと思ってたから……。」
宮田「それは小坂さんと先輩の愛の力ですよ♪いでっ!」


威力低めのデコピン炸裂


大我「初対面の先輩をからかうとはいい度胸だなww」


うっわ〜。菜緒がめっちゃニヤニヤしてるw
もしかして俺たちって知らぬ間に付き合ってたのか?


大我「でもあながち間違ってないのかもしれない。いった!」
菜緒「誤解生むようなこと言わんといて!このバカ大我!」
金村「堂々と先輩にタメ口でバカって言ったw」
大我「いつものことだ。そうだ!菜緒、一緒にアイドルやるぞ!これは強制!」
菜緒「えっ!?(たしかに興味はあるけど)」


これだけ強引に誘えば必ずアイドル部に入ってくれるはず。
それじゃ菜緒がみんなと仲良くなれるようにあえて先に帰るか。


大我「んじゃ俺は寄ってく場所があるから。3人で帰ってきな。じゃあな。」
菜緒「ちょっ…」


菜緒がちょっと待ってと言ってた気がするけどこうでもしないと菜緒は他の人と上手く喋れない。
本当は俺も菜緒ともっと一緒に話していたかった。

深見飛彩 ( 2023/02/03(金) 13:04 )