4章 協力
大阪メンバーズ
謎の体育祭が終わって今は16時。
今とあるお好み焼き屋さんに大阪にいた頃のメンバーが集まっている。


遥輝「似てるとは思ったけどやっぱり天ちゃんだったんだw」
天「私も言われるまで気づかなかった!泣き虫遥輝だったんだねw」
遥輝「今は違いますーw」


今ここにいるのは姉弟、聖来。櫻の山崎天、藤吉夏鈴、田村保乃、日向の小坂菜緒だ。小1〜小4くらいまで同じクラスだったメンバーで今も仲良し。


遥輝「さかなの方が泣き虫だったじゃん!」
聖来「いやいやwハルくんの方が泣いてたやろw」
菜緒「聖来の言う通りや!それに菜緒に意地悪して泣かせてきたのハルやろ!」
夏鈴「うん。そうだった。」


みんなの言葉で遥輝は何かを思い出している。

遥輝(そうだ。当時はさかなが大好きでちょっかい出してたんだ……。忘れてた……。ちょっと待てよ。ほにょはたしか俺の初恋のこと…)


遥輝が恐る恐る保乃を見るとすごい笑顔を見せていた。いかにも悪巧みしてるような笑顔だ。


保乃「たしか遥輝って菜緒のこ…」
遥輝「うわぁーーーー!!やめろ!やめて!言わないで!」


今の反応でその場にいる全ての人がなんとなく察した。小坂菜緒こそが遥輝の初恋の相手だと。


聖来「へぇ〜そうだったんw」
天「でも菜緒ちゃんと遥輝くんってなんだかんだで仲良しだったよねw」
遥香「もしかして両思いだったとか?w」
菜緒「ちゃうわ!でもいつも誰よりも早く菜緒のこと助けてにきてくれたのは覚えとるよ!」
遥輝「記憶にない。」


とか言っているがホントは覚えてる。というかさっき思い出した感じだ。


聖来「聖来が上級生に変に絡まれてる時も助けてくれた!」
遥香「私が遥輝を助けたつもりが逆に助けられてたときもあったよね!」
遥輝「姉ちゃん助けたのは今のシオンです〜。そこの記憶はないからw」
夏鈴「じゃあ菜緒ちゃんを助けた記憶はあるんやな?てかシオンって誰?」


乃木坂メンバーは図星な遥輝を見て大爆笑
櫻と日向のメンバーはシオンの存在に疑問を抱いていた。


遥香「シオンはもう1人の遥輝、逆かw遥輝がもう1人のシオンw」
遥輝「ちゃうわ!シオンは俺の闇の部分じゃ!ボケ!あれから変われないし話せないし。よくわからない。」
菜緒「二重人格だったんやw納得♪結局どっちもウチのカントク並にツンデレなんやろ?w」
天「私たちのお兄ちゃんもツンデレw」
遥香「お兄ちゃん!?」


妹2人しかいないはずの天ちゃんのお兄ちゃん発言に櫻坂以外が派手に驚いた。


保乃「海人先輩のことwいつのまにか1年はみんなお兄ちゃんかお兄さんって呼んでるw」
遥輝「言われてみればみんなそう呼んでたかも。頼れるお兄さんだよね♪」


このあともみんなでトークを楽しんだ。ほとんど海人と大我とシオンと太郎についてだったが。



菜緒「菜緒な!小3からカントクと同じ学校に通ってたんよw」
聖来「そうなん!?それでそれでカントクさんのことは好きなん?」
菜緒「うん。」
「きゃーーーw」



遥輝(とりあえずわかったことがある。海人さんも大我さんもめっちゃ慕われてるってこと。そして太郎兄さんやシオンも。
それに比べて俺は……。
それにあれからシオンと何もないのは何故だろうか。)


女子が女子会を楽しんでいる中で遥輝は遥輝で新しい悩みを抱え始めていた。

深見飛彩 ( 2022/11/06(日) 22:58 )