お誘い
球技大会が終わって次の土曜日に私は悩んでいた。
どうやって誘えばいいんだろう。2年の女子同士なら気軽に誘えるんだけど…。
梅澤「もう!わかんないよ!」
??「何がわかんないの?」
梅澤「うわっ、久保!?勝手に入ってこないでよw」
久保「ごめんごめんwそれで何に悩んでるの?」
梅澤「遥輝くんを誘おうと思ってるんだけどどうやって誘えばいいのかわからなくて。」
私は久保と美月にはめっぽう弱くてつい話しちゃうんだ。今回も無意識に話しちゃった。
久保「そんなの普通に「一緒に富士急に行こ!」で良いじゃんw」
梅澤「んーー。」
私が腕を組んで悩んでると久保が私の電話で誰かに電話をかけた。まさか……。
久保「もしもし?久保史緒里だけど。あのね、梅ちゃんから話があるみたいだから変わるね!」
遥輝「えっ!?は、はい。」
やっぱり遥輝くんにかけてる!!
私は恐る恐る変わった。ここで誘うしかないじゃん……。どうしよう……。
梅澤「もしもし?」
遥輝「も、もしもし!この声は梅澤さん!わ、私なにかやらかしたですますでしょうか?」
テンパりすぎでしょw日本語がおかしくなってるしw
遥輝くんの声を聞いた瞬間に誘い方で悩むのがバカバカしくなってきたw
普通に誘ってみよ!
梅澤「落ち着きなよwそんなに私のこと好きでいてくれてるんだねwありがと!」
遥輝「め、滅相もございませんです!」
梅澤「アハハ……。それでさ、もしよかったらなんだけど……。一緒に富士急に行こうよ!」
・・・
あれ?どうしたんだろ。
梅澤「もしもし?遥輝くん?」
・・・
久保「嬉しすぎて気絶しちゃったんじゃない?w」
梅澤「ありえる。」
返事を待ってると何故か美月が出た。
山下「遥輝くんOKだって!良かったね!」
梅澤「いや、何で美月が賀喜部屋にいるのw」
山下「遥香ちゃんと打ち合わせー!いきなり遥輝くんが顔真っ赤にして倒れたからビックリしちゃったw」
そっか……。とりあえずOKで良かったw
遥輝くんも相変わらずだね……。
こんな私に誘われただけで気絶ってw
梅澤「遥輝くんにまた打ち合わせしようね!って言っといて!」
山下「わかったー!ちなみにエッチはするの?w」
は、はぁーーー!?エッチ……。
たしかに私の処女……遥輝くんに奪ってもらいたいけど…。
梅澤「な、何言ってんの!」
山下「だって異性とデートでしょ?しかも大好きな人と。だからエッチするのかな〜ってw」
私だってお年頃だから興味がないと言ったら嘘になる。
遥輝くんと……やりたい……。
初めては彼とがいい。
だけど……。
梅澤「また…考えとく。とにかく伝えといてね!」
美月「はーい!バイバーイ!」
プチ
電話を切ると同時に私は大はしゃぎしてしまった。
梅澤「やったーー!キャパ!!」
私は久保がいることを忘れて枕に抱きつきながらベッドの上を転がって喜んでいた。
久保「良かったねwww」
梅澤「うん!ありがと!今のはみんなに秘密でw」
久保「(*´艸`*)わ、わかったw」
怪しい。絶対に喋るなw
まあいいや。デートに行く前に1回デートしとこう!当日に着ていく服を2人で選びたいし。
私はこの後更にデートに誘ってみた。明日は初デート……。気合い入れなくちゃ!