第6章
第142話


絶頂を迎えた梅澤と久保。2人は、蒼の目の前で腰を震わせている。

蒼「2人とも、大丈夫?」

頷く梅澤。が、久保はのぼせたのか顔が赤いままだった。

蒼「ちょっとのぼせたかな?身体洗って出よっか。ほら、立てる?」

立ち上がろうとする久保。しかし、力が入らないのかうまく立てない。

蒼「・・・久保、ちょっと我慢してね。」

そう言って久保を抱きかかえる蒼。そのまま浴室を出て脱衣所のソファに寝かせる。

蒼「梅、悪いけど久保のこと見といてくれる?俺、水買ってくるから。」
梅澤「分かりました。お願いします。」

蒼は急いで身体を拭き服を着た後、温泉の外にある自販機に向かった。

数分後戻ってきた蒼。2人にそれぞれ水を渡す。

蒼「久保、飲める?」
久保「ありがとう、ございます・・・」

キャップを開け水を飲む久保。他の2人も同様に水を飲む。

少ししておさまったのか、久保の顔色が戻る。

久保「・・・ふぅ、もう大丈夫です。ごめんなさい迷惑かけて。」
蒼「いや、俺がやりすぎた、ごめんね。」
久保「そんな、私がして欲しいって頼んだことですから!それに、私嬉しかったです、先輩にその・・・触ってもらえて・・・」
蒼「久保・・・とりあえず服着よっか、流石に目のやり場に困る。」
久保「っ!!ご、ごめんなさい!すぐ着ます!」

久保は恥ずかしそうに立ち上がり脱衣所へ向かっていった。

先に着替えていた梅澤と2人きりになる蒼。

蒼「梅は大丈夫?」
梅澤「大丈夫です。先輩、ありがとうございます。」
蒼「?」
梅澤「私も嬉しかったです。先輩に身体触ってもらえて。」
蒼「そ、そう、良かったよ。」
梅澤「本番できなかったのは悔しかったですけど。でもまぁ、あの状況じゃ仕方なかったですもんね。」
蒼「まあね。それに、ゴムもなかったし、俺は元々入れるつもりはなかったから。」
梅澤「確かに・・・先輩って、意外とちゃんとしてるんですね?」
蒼「そりゃ、まだ学生だから。それに、女の子は身体大事にしないとでしょ。そんな無責任なことできないよ。」
梅澤「・・・かっこいいですね、蒼先輩。なんだか尊敬しちゃいます。」
蒼「そう?普通だと思うけどな。」
梅澤「先輩は変わってますよ、良い意味で。」
蒼「それ、褒めてる?」
梅澤「もちろん。」

自然と笑みが溢れる2人。

梅澤「でも、次は最後までしましょうね、先輩。」
蒼「え、次?」
梅澤「当たり前です。こんな終わり方じゃ私、満足しないので。」
蒼「そ、そうか・・・まぁ、機会があればね。」
梅澤「約束ですよ、言いましたからね?」
久保「す、すみません、お待たせしました。」

着替えた久保が戻ってくる。

蒼「じゃあ、そろそろ戻ろっか。もう3時前だし、バレたら怒られるから静かにね。」
梅澤「はーい。」
久保「はい、分かりました。」

3人で歩いて宿の方へ向かう。どうやらみんな寝ているようだ。

蒼「じゃあ、俺あっちだから。2人ともまたね。」
梅澤「はい、また明日。」
久保「また明日・・・」

2人に背を向け部屋に向かおうとする蒼。
不意に久保が蒼の手を取る。
振り向く蒼に、そっとキスをする久保。

数秒後、唇が離れる。

久保「じゃ、じゃあ、おやすみなさい・・・。」
蒼「・・・ん、おやすみ。」

その後梅澤にもキスをされた蒼。部屋に戻り布団に潜る。

蒼「ふぅ・・・ねむ・・・」

こうして蒼は集合時間ギリギリまで眠りにつくのであった。



■筆者メッセージ
更新遅くなってしまいすみません。

生ちゃんの卒業コンサート終わっちゃいましたね・・・
スマホで見てたけど凄いよかったなあと感じると同時に、やっぱり切ない気分になりました。

でも、これからも生ちゃんが色んな場所で活躍すると思うと楽しみで仕方ないです。
ミュージカル一回は観に行きたいな・・・

ではでは、長くなりましたがこの辺で。
リピート配信観てきますね。

また明日。
Haru ( 2021/12/15(水) 22:22 )