第6章
第138話

『私とエッチなこと、しませんか?』

聞き間違いだろうか。いや、梅澤は確かにそう言った。横にいる久保の驚いた表情を見ても自分の聞き間違いではないと蒼は悟った。

蒼「・・・今、なんて?」
梅澤「私とエッチなことしませんか?って言いました。正確には、久保も加えて3人で、ですけど。」
蒼「ここで?」
梅澤「はい、だって、部屋じゃみんないるしできないですもん。おまけに壁薄いし。」
蒼「いやいや、だからってここでするのはおかしいでしょ。」
梅澤「そうですか?私は先輩と出来るなら場所なんて関係ないですけど。」

まさか梅澤がこんな事を言うとは。蒼もこんな梅澤は今まで見た事がなかった。

蒼「気持ちは嬉しいけど、今日はしないよ。それに俺怪我人だし。」
梅澤「大丈夫です、私がしてあげますから。」
蒼「全然大丈夫じゃないでしょ。とにかく、今日はダメだから。じゃあ、俺出るからね。」
梅澤「・・・。」
そう言って湯船を出る蒼。出る前に身体を洗う為、洗い場に向かう。

蒼が身体を洗おうとすると、梅澤がこちらに歩いてくる。

蒼「・・・なんでしょう?」
梅澤「先輩、お身体流しますよ?」
蒼「・・・いや、大丈夫、ありがとう。」
梅澤「でも、左手怪我してるし、背中とか難しいんじゃないですか?だからほら、貸してください。」
蒼「・・・。」

真剣な眼差しで蒼を見る梅澤。蒼はタオルを梅澤に渡す。

梅澤「ありがとうございます。じゃあ、向こう向いててください。」
蒼「・・・あ、あぁ。」

梅澤はタオルにボディーソープをつけ、蒼の背中を丁寧に擦っていく。

梅澤「痒いところはありませんか?」
蒼「うん、ないよ、ありがとう。」
梅澤「それにしても先輩の背中、男の子って感じしますね。筋肉もあって、カッコいいです。」
蒼「そりゃどうも。」

話しながらも背中や腕などを洗ってくれる梅澤。さっきのこともあった為警戒していた蒼だったが、どうやら杞憂だったようだ。

そう思った蒼は身体を流す為シャワーに手をかける。

蒼「梅、ありがとう。もういいよ。」
梅「先輩、まだですよ?」
蒼「え、もう結構洗ったでしょ?」
梅「ダメです、もっと洗わないと。」

そう言って再びボディーソープを出す梅澤。しかし今度は蒼の背中ではなく自分の身体を洗う。

その直後、蒼の背中に柔らかい感触が伝わる。

蒼「・・・う、梅?何してんの?」
梅澤「なにって、先輩の身体洗ってます。」
蒼「なにで?」
梅澤「分かってるくせに。先輩の大好きな胸ですよ。」
蒼「いや、そんなこと言ったことないでしょ。いいから離れな。」
梅澤「ダーメ。私がしたいからいいんです。ほら、手どけてください。」

蒼が腕を下ろすと梅澤は自らの身体を蒼の背中に密着させたまま動く。
梅澤の胸の感触が背中越しに伝わる。

梅澤「どうです?気持ちいいですか?」
蒼「梅、ヤバいって流石に。久保も見てるから。」
梅澤「じゃあ、久保もする?」
久保「え? わ、私は・・・いい。」
梅澤「じゃあ私がこのままするね。ほら先輩、どうですかー?」
蒼「・・・。」
梅澤「あれ、反応なしですか?なんだ、面白くないですね〜。・・・でもあれ?」
蒼「ん?・・・っ!」

そう言って蒼の下半身に手を伸ばす梅澤。そこには、抗うこともできず、反り立った蒼のモノがあった。

梅澤「何でもない風を装ってても、こっちは正直者ですね?」
蒼「仕方ないでしょ、誰だってこうなるよ。」
梅澤「ふふっ、興奮してくれたんですね、嬉しいなぁ。・・・じゃあ、ここも洗ってあげますね?」
蒼「・・・っ!」

そう言って梅澤は蒼のモノを握り、ゆっくりと手を上下に動かし始める。

泡がついているせいか梅澤の手の動きがスムーズになり、蒼のモノを刺激する。

蒼「・・・っ」
梅澤「どうです?気持ちいいですか?」
蒼「梅、ダメだって・・・っ」
梅澤「気持ちいいんですね?じゃあ、このまま続けますね。先輩、こっち向いてください。」

蒼が梅の方を向くと、スラっとした梅の身体と共に、膨らんだ胸がそこにはあった。


Haru ( 2021/12/11(土) 15:38 )