第5章
第101話

海へ行った日の2日後。

体調がすっかり元に戻った飛鳥は蒼と学校に向かう。

学校に到着すると既に白石たちは到着していて、2人が教室に入った途端、白石は飛鳥に抱きついた。

白石「わーん飛鳥だー!良かったよお〜!」
飛鳥「し、しーさん、苦しい・・・。」
白石「・・・はっ!ごめん飛鳥!」
生田「でも、本当よかったよ!おかえり飛鳥!」
飛鳥「た、ただいま。」
七瀬「体調は?もうええん?」
飛鳥「うん、昨日1日休んだら元気になった。」
七瀬「そっか、良かった・・・。」
飛鳥「本当に、ご迷惑おかけしました・・・。」
松村「ほんまやで!まいやんなんてずっと泣いてたんやから!」
白石「そ、そういうまっつんも泣いてたじゃん!」
蓮「いや、女子みんな泣いてたし。」
「「蓮くんは黙ってて!」」
蓮「えぇ〜・・・。」
蒼「まぁ本人も反省してるから、許してやってよ。な、飛鳥。」

頷く飛鳥。

白石「蒼君が言うなら、仕方ない、許してあげよう!まぁ、飛鳥がこうなった原因は元々蒼君にあるんだけどね?」
蒼「いや、それは・・・ごめんなさい。」
白石「なーんてね!じゃあこの話はお終い!さて、今日も1日頑張りますかー!」
「「おー!」」


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学校に来てはや6時間が過ぎた。とは言ったものの、途中休憩を挟んでいるため実際に勉強したのは5時間程度だろう。時刻は既に15時を回っていた。

飛鳥「あー、疲れた。もう無理〜。」
蒼「確かに疲れたな。ふぁーぁ。」

蒼が欠伸をしながら周りを見ると、既にちらほら席が空いている。きっと疲れて帰ったのだろう。

蒼「飛鳥どうする?もう帰る?」
飛鳥「蒼は?」
蒼「俺は帰ってもどうせ勉強するから、どっちでもいいよ。」
飛鳥「うーん、どうしよう。でもみんなまだやってるし・・・。あと少し頑張る・・。」
蒼「そっか。じゃあ5時まで頑張ろ。」
飛鳥「うん、そうする。」

飛鳥は睡魔と闘いながらもなんとか5時まで勉強を続けた。白石たちも帰り、いつの間にか教室には蒼と飛鳥を含め5人しか残っていなかった。

飛鳥「ふぃぃ〜、疲れたぁ〜。・・・ねぇ、なんか甘いもの食べたい。」
蒼「じゃあ、帰りにどっか寄ってくか。」
飛鳥「ほんと!?よし行こう、すぐ行こう!」

帰る準備を済ませ教室を出る。
廊下を歩きながら会話する2人。

蒼「どこ寄ってく?この前のクレープ屋?」
飛鳥「うーん、駅前のアイスもいいなぁ。」
蒼「じゃあ今日暑いしアイスにするか〜。」
飛鳥「うん、そうする!ねぇ、早く行こ!」

そう言って蒼の手を引く飛鳥。

10分後、無事目的地に到着する。

「いらっしゃいませー・・・あれ、橘先輩じゃないですか!」
蒼「あれ、清宮さん。ここで働いてたんだ。」
清宮「そうなんです!あ、あやめんも居るんですよ!あやめーん!」
筒井「なにレイちゃ〜ん・・・あれ?橘先輩?」
蒼「やっほー筒井さん。筒井さんもここで働いてたんだね。」
筒井「はい、レイちゃんに誘われて一緒に始めたんです。」
蒼「そっか。2人とも制服似合ってるよ。」
筒井「え〜嬉しいです〜。」
清宮「えへへっ、褒められちゃったねあやめん!あ、そうだ!注文聞いてなかった!」
蒼「飛鳥、決まった?」
飛鳥「いちごミルク!」
蒼「じゃあ俺はチョコレートにしようかな。」
清宮「いちごミルクとチョコレートですね!お二人ともカップで良いですか?」
飛鳥「カップで!」
蒼「俺も。」
清宮「かしこまりました!あやめん、よろしく!」
筒井「はーい!」

お会計を済ませアイスを待つ。
数分後、アイスが出来上がる。

筒井「お待たせしました、いちごミルクとチョコレートです!」
蒼「ありがとう。」
清宮「いえ、こちらこそ!あ、そう言えばコテージのことさくちゃんから聞きました!楽しみにしてます!」
蒼「2人も来てくれるんだね、嬉しいよ。また詳しいことは連絡するよ。」
清宮「待ってますね!」
蒼「うん。じゃあ、2人とも頑張ってね?」
清宮「はい、ありがとうございます!」
筒井「また来てくださ〜い!」

こうしてアイスを購入した蒼たちは、2人に見送られ店を後にした。

Haru ( 2021/11/01(月) 12:48 )