蓮「行くぞ！せーのっ！」
白石「きゃーっ！」

蓮が白石をお姫様抱っこし、海に投げる。

白石「・・・ぷはっ、気持ちいいーー！」
松村「まちゅもやりたい！あおちゃん、投げてー！」
蒼「俺？仕方ないな・・・せーのっ！」

蒼も松村を抱きかかえ、投げる。
松村「・・・ぷはっ、さいこー！」
生田「次私！蒼君、私も投げて！」
蒼「生田も？んじゃこっち来て。」

そう言って生田を持ち上げる蒼。生田の膨らんだ胸が目に入る。

生田「あ、今見たでしょー！蒼君のへんたーい！」
蒼「ふ、不可抗力だって。ほらいくよっ。」

照れを隠すように生田を海に投げる。

生田「気持ちいい〜！なぁちゃんもしてもらいなよ〜！」
七瀬「え、ななは・・・。」
秋元「ずるーい私も〜！」
白石「真夏は蓮君ね！」
秋元「ええ〜。まあいっか！」

そう言いつつ蓮に投げられる秋元。
生田「ほらなあちゃん、蒼君待ってるよ！」
蒼「ん、来るならおいで？」
七瀬「じゃ、じゃあ・・・。重かったらごめん・・・。」
蒼「そんなわけないでしょ。ほら行くよ、それっ！」
七瀬「っ！！」

鼻をつまみ海に投げられる七瀬。
七瀬「・・・ぷはっ！」
蒼「どうだった？」
七瀬「面白かった。もう一回！」

何度も抱えては投げるを繰り返す蒼。飛鳥はその様子を眺めていた。

飛鳥「・・・。」
翔「齋藤さんも行ってきたら？」

七瀬と入れ替わりで一足先に戻ってきた翔が飛鳥に言う。

飛鳥「私は・・・いいよ。」
翔「せっかく来たのに、齋藤さんも楽しまないと意味ないでしょ？」
飛鳥「うん、まぁそうだけど・・・。」
生田「あー、楽しかったー！ね、真夏！」
秋元「疲れたね、ちょっと休憩！」

生田と秋元が戻ってくる。

翔「ほら、2人も戻ってきたし。行って来な。」
秋元「飛鳥、行っておいで！」
飛鳥「でも・・・。」
生田「グズグズしない！さっさと行ってこーい！」
飛鳥「あ、ちょっ・・・。」

3人に後押しされみんなのいるところへ歩く飛鳥。白石が飛鳥に気づく。

白石「あ、飛鳥だー！飛鳥も蒼君に投げてもらいなよ！面白いよ！」
飛鳥「み、見に来ただけだから・・・。」
白石「だってさ。どうする蒼君。」
蒼「問答無用だな。」

そう言って飛鳥を軽々と持ち上げる蒼。
蒼「軽・・・。ほら行くぞー。せーのっ！」
飛鳥「え、ちょっと待っ」

飛鳥が言い切る前に海に投げる蒼。

飛鳥「・・・っ！もぅ！」

蒼に向かって手で水をかける飛鳥。
口調は怒っているがその表情は笑っていた。


その後1時間ほど交代しながら海で遊んだ蒼たちは、疲れたので休憩することにした。

白石「はぁー、疲れたね！」
蓮「結構体力奪われるな！楽しいけど！」
生田「私お腹空いたー！」
松村「まちゅも！」
白石「よし、じゃあジャンケンで負けた人がみんなの分買いに行こっか！」
「「さんせーい！！」」

じゃんけんの結果、七瀬と生田が飲み物、蒼と飛鳥が食べ物を買いに行くことになった。

生田「ちぇー、仕方ない！なぁちゃん行こっか！」
七瀬「うん！」

仲良く飲み物を買いに行く2人。
蒼と飛鳥も食べ物を買いに行く。

蒼「楽しんでる？」
飛鳥「まぁ、それなりには。」
蒼「飛鳥もTシャツ脱げばいいのに。」
飛鳥「それは無理。恥ずかしいもん。」
蒼「飛鳥の裸なんて何回見たと思ってんの。今更変わんないって。」
飛鳥「なっ！？バカにするな！それに、一体いくつの頃の話してんの！？」
蒼「んー、2、3歳とか？」
飛鳥「真面目に答えなくていい！」
蒼「いてっ！」

飛鳥に叩かれる蒼。
2人は屋台に到着する。

蒼「あいつらどれくらい食べるかな？」
飛鳥「適当でいいんじゃない？あったら食べると思うし。」
蒼「えーと、じゃあ、焼きそば3つとたこ焼き3つ、あと・・・」

注文を終えテーブルで待つ。

「あれ、橘先輩？」
声をかけられ振り向く蒼。そこには屋台のエプロンを見に纏った柴田がいた。

蒼「あれ、柴田さんじゃん。」
柴田「もぅ、柚菜で良いですよ〜。先輩、テスト期間ぶりですね！お久しぶりです！」
蒼「久しぶり。それにしてもなんでここに？もしかしてバイト？」
柴田「はい！実は私千葉出身で、夏休みは毎年おじいちゃんたちの住んでるこっちに帰ってきてバイトしてるんです！」
蒼「そうなんだ、えらいね。」
柴田「いえ！あ、友達も居るんですよ！やんちゃーん！悠理ちゃーん！」

柴田がそう呼ぶと奥から2人と女の子が出てくる。

「柚菜ちゃん、どうしたの？あれ、橘先輩！？」
柴田「先輩、紹介します！同じクラスの金川沙耶ちゃんと北川悠理ちゃんです！」
金川「初めまして金川沙耶です！」
北川「北川悠理です。初めまして、橘蒼先輩と齋藤飛鳥先輩。」
蒼「初めまして。2人も千葉出身なの？」
北川「いえ、悠理とやんちゃんは違います。1週間の間お手伝いで来てるんです〜。」
金川「そうです！柚菜ちゃんに誘われて！」
蒼「そっか、偉いね。」
金川「いえ！」
柴田「あ、そう言えば、コテージのことさくちゃんに聞きました〜！凄く楽しみです！」
蒼「そっか、柚菜ちゃんも来るんだね。」
金川「私も行きます！」
北川「あ、私もです。」
蒼「そうなんだ。色々計画してるから、楽しみにしててね。」
「「はい！！」」

この後無事食べ物を受け取った2人はみんなの待つ場所へと戻るのであった。