第3章
第42話

翔「これは・・・」
蓮「・・・すげ〜!」

見渡す限りの緑。
体育祭を終えた3日後。ゴールデンウィークを迎えた蒼たちは蒼の親戚の別荘がある千葉県に来ていた。

白石「凄い!あそこ川も流れてる!綺麗〜!」
松村「ほんまや!あ〜、水着持ってきたら良かった〜。」
蒼「持ってきてたとしても5月だからまだ寒いって。」
松村「むぅ。」
七瀬「にしても本当凄い・・・まさに自然に囲まれてるって感じ!」
白石「本当だね!あー、いくちゃんたち来れなかったの残念だね・・・。」

生田と秋元を誘ってみた蒼だったがすでに他の予定を入れてしまっていたらしく今回は断られた。

七瀬「ほんまになぁ。いっぱい写真送ってあげよう!」
蓮加「あの、私とお姉ちゃんまで来てよかったんですか?」
松村「当たり前やん!だってあおちゃんの家族やろ?親戚の家行くならみんな一緒じゃなきゃ!」
蓮加「でも、せっかくいつものメンバーでいるのに・・・」
蒼「誰も邪魔なんて思ってないよ。それにほら、みなみなんて・・・」

蒼は後ろに指を差す。蓮加が後ろを振り返ると楽しそうに話しながら歩くみなみと飛鳥の姿があった。

蒼「ね?気にすることないよ。てか、蓮加とみなみの親戚でもあるんだから。来ない方がおかしいでしょ?」
蓮加「うん・・・」
蒼「ほら、分かったら笑顔笑顔!せっかく来たんだから楽しまなきゃ。」
蓮加「ん〜、わはっははらはおひっはらはいへ〜(分かったから顔引っ張らないで〜)」
飛鳥「こらそこ、イチャイチャするな!」
蓮加「してないですよ〜飛鳥さん〜。」

飛鳥が蓮加を引き連れて歩いて行く。
するとみなみが蒼の元に近づいてくる。

みなみ「蒼、蓮加と何かあった?」
蒼「え?・・・いや別に何もないけど。」
みなみ「ふ〜ん、あっそ。ならいいや。」

そう言って飛鳥たちの元に歩いていくみなみ。

みなみ「あ、そうそう。」
蒼「何?」
みなみ「今度はみなみとも最後までしようね、お、に、い、ちゃん♪」
蒼「!!!」

みなみは舌をチラッと見せそのまま去っていった。

蒼「バレてるし・・・」
七瀬「するって何を?」
蒼「な、七瀬!?いつからそこに。」
七瀬「何そんな慌ててん?さっきからおったよ?それより何をするん?」
蒼「別に何でもないよ!ほら、蓮加とゲームしたから、そのことだと思う!」
七瀬「ふ〜ん、まあいっか。ほな、案内して!」

間一髪で誤魔化した蒼はみんなを親戚の別荘のある場所に案内する。

蒼「確かこの辺・・・あ、あった。」
「「・・・でかーーーー!!」」

見るとそこには都内でも中々見られないほどの豪邸が建っていた。
外壁はレンガで建てられており、高級感が漂っている。

蓮「蒼さては金持ち?俺たちを裏切るの?」
蒼「ここの所有者のおばさんが金持ちなだけ、俺たちはごく普通の庶民だよ。」
白石「にしても本当大きいね・・・。いくらするんだろう・・・。」
蒼「白石、それは聞かない方がいい、俺も聞いて腰抜かしたから。」
白石「じゃ、じゃあやめとこうかな・・・。」

みんなで話していると奥から人影が現れる。

おばさん「あ、蒼ちゃん!それにれんちゃんとみなみちゃんも!」
蒼「おばさんお久しぶりです。」
蓮加「久しぶり〜!」
みなみ「久しぶりだねおばちゃん!」
おばさん「みんな元気そうで何よりだね〜!あ、その子達が蒼ちゃんの言ってた友達かい?」
蒼「紹介するよ、俺の友達の・・・」

それぞれみんなを紹介する。

おばさん「みんなかっこよくて可愛い子ばっかね〜、おばさん照れてしまうよ!」
松村「うふふっ、嬉しい〜!」
おばさん「じゃあ蒼ちゃん、既に焼ける準備は出来てるから。」
蒼「ありがとうおばさん。じゃあみんな、早速始めよっか。」
飛鳥「始めるって何を?」
蒼「あれ、言ってなかったっけ?BBQだよ。」
白石「BBQ!?嬉しい!すごく楽しみ!まっちゅん早くいこ!おじゃましまーす!」
松村「あ、まいやん待ってや〜!おじゃまします!」
おばさん「は〜い〜。ほら、みんなも入って入って!」
蒼「じゃあ、俺たちも入ろっか。」

こうして蒼たちのBBQが始まった。

■筆者メッセージ
第3章今日から始まりました。

書いている身としては、閲覧数が日に日に増えていくことに喜びを感じている最中であります。

今後ともよろしくお願いします。
Haru ( 2021/10/02(土) 15:55 )