第2章
第26話

蓮「・・・ふっ。」
白石「・・・ふふっ。」
飛鳥「あっはっはっはっ!」
蒼「・・・・・・。」

障害物競走を終えた蒼たち。結果は2位。途中三輪車レースで真夏が後ろ向きへ進むというアクシデント(?)があったにしては上出来だと思う。
が、テントへ戻ってきた今、蒼はみんなに笑われている。

理由はただ一つ。蒼の顔が一面小麦粉で覆われているからだ。

松村「みんなそんな笑うとあおちゃんが可哀想や!・・・ふふっ。」
七瀬「まっつんも・・・ふっ・・・笑い堪えきれてない・・ふふっ。」
蒼「・・・顔洗ってくる。」
白石「あーちょっと待って写真撮らせて!」
蒼「絶対やだ!」

蒼の抵抗も虚しく写真撮影が始まる。
数分後、やっと解放された蒼は、道中ですれ違う人みんなに笑われながらもやっとの思いで顔を洗いに行くことができた。

飛鳥「・・・ふ、ふふふっ。」
蒼「いつまで笑ってんだコラ。」

飛鳥にチョップをお見舞いする。

飛鳥「いたっ!おい、やったな!」
蒼「飛鳥がいつまでも笑ってるからだろ。」
飛鳥「これ以上バカになったらどうすんだバカ!」
蒼「大丈夫、もう十分おバカだから。」
飛鳥「むーかーつーくぅー!!」
真夏「はいはい2人とも、喧嘩してないでそろそろ行くよ!この後大縄なんだから!」
白石「それより真夏、忘れてたんだけど、三輪車どうやったら後ろ進むわけ?ただペダル踏めば良いだけなのに。ねぇ?」
真夏「ひぃっ!!」
七瀬「まいやんが怖い顔してる・・・。」
蓮「七瀬さん、これが白石のもう一つの顔、黒石さn・・・」
白石「蓮君?」
蓮「すみません嘘です。」
設楽「おーいお前ら、早く並べ〜、点呼とるぞ〜。」

入場門に到着し点呼を取る。
門の前で各クラスの担任が話している。

日村「設楽先生〜、今日という今日は勝たせてもらいますよ〜!なんせうちが一番練習しましたからね〜!」
設楽「いやいや、うちも負けてないですよ!なあお前ら〜!」
クラス全員「「「おおーーーっ!!」」」
?「う、うちらのクラスも負けて#/&_#@・・・!!!」
設楽「高山先生、焦りすぎて後半何言ってるかわかんないよ。」
高山「え〜〜アメイジーーング!!」

入場門が笑いに包まれる。

日村「では、そろそろ行きましょうか!行くぞお前たち〜絶対勝つぞ〜!!」
「「「おおーーーっ!!」」」
設楽「日村先生クラスには負けるなよ〜!気合入れろお前ら〜!」
「「「おおーーーっ!!」」」
高山「か、勝っても負けてもポジピース!みんな頑張ろ〜!」
「「「おおーーーっ!!」」」

それぞれが先生の意気込みでやる気を注入し、ついに大縄跳びが始まるのであった。


Haru ( 2021/09/22(水) 08:05 )