第2章
第24話

生田「いや〜、同じ方に走ってるな〜って思ったけど、まさかみんな蒼君目当てだったとは!蓮加ちゃんは相変わらずお兄ちゃん好きなんだね!」
蓮加「はい、大好きです!」
蒼「そんな堂々と言わなくていいから。」

生田たちと共に退場した蒼。
みなみ「あ、見つけた!蒼〜!蓮加〜!」
蒼「あ、みなみ。」
蓮加「あ、みなみちゃん!」
みなみ「友達連れてきたよ〜!」

?「蒼君久しぶり〜!相変わらずモテモテかな?」
?「やっほー!」
?「久しぶり蒼君!」

蒼「樋口、和田、それに堀も。みんな久しぶり。って言っても1ヶ月しか経ってないけど。」
樋口「あ〜、そういうのは思っても口にしないものだよ〜!」
和田「あ!いくちゃんもいるじゃん!」
生田「気づくの遅いよ〜!でも嬉しい!会いたかった〜!」
堀「蒼君、これが正解ですよ!」
蒼「肝に銘じておくよ。向こうに飛鳥や白石もいるから行ってきたら?」
みなみ「ほんと!?行ってこよ〜っと!ほら行くよ〜!」
蓮加「蓮加も自分のテント戻ろ〜っと!」

蓮加とみなみたちはテントへと走っていく。

生田「私たちもテント戻ろっか!」
蒼「そうだな〜。あ、そうだ生田。(筒井さん、こっち。)」
筒井さんを手招きで呼び寄せる。
生田「ん、なに?」
蒼「この子1年生の筒井あやめちゃん。生田に憧れてるんだって。」
筒井「え、ちょ、橘先輩!?」
生田「え〜そうなの〜!嬉しい〜!」
蒼「生田と話してみたいって言ってたから、ね?」
生田「え〜、全然話しかけてくれていいのに〜。」
筒井「なんかいざ話しかけようとすると緊張しちゃって・・・でも、お話しできて嬉しいです!」
生田「私も嬉しい〜。でもさ、私後輩と絡むことあんまりないんだよねえ、何でだろ?」
蒼「絵梨花お嬢様が美しすぎるからでは?」
生田「え〜、そんなことないよ〜。」

そんなことないと言いつつも、満更でもない表情の生田。
蒼「まあ実際はジャイアン生田なんだけどね。」
筒井「ジャイアン?」
生田「ちょっと蒼君!あやめちゃんが信じちゃうでしょ〜!もう〜、やめてよね〜。」
蒼「ごめんごめん。じゃ、俺この後競技出ないとだから、また後でね。」
生田「はーい!じゃああやめちゃん、せっかくだし話しながらテント戻ろっか!」
筒井「はい!」

蒼に深くお辞儀をし、生田と楽しそうにテントの方へと戻っていく筒井を見て、蒼は少し嬉しくなるのであった。




Haru ( 2021/09/20(月) 22:41 )