第8話
チャイムが鳴り四時間目が終わった。
「はぁー、疲れたねぇ。」
白石さんが机に突っ伏しながらつぶやいた。
「高校の勉強って思ってたより難しかったかも。あ、そういえば5時間目昨日のテスト返ってくるらしいよ。」
「ぇ!絶対ボロボロだよぉ〜」
「クラス分けられからねぇ。新学期早々下のクラスはなんか辛いよねぇ。」
智大と橋本さんがやってきた
「2人とも、一緒に飯食わない?」
「お、だべよー!」
「たべようか。」
近くの明日は2人が座り僕と白石さんの近くで昼食を取ろうとすると白石さんが、隣の席の女の子に声をかけた。
「よかったら一緒にご飯食べない?」
「え…あ、いいんですか?」
あまりに突然すぎて戸惑う彼女。
「うん!3人もいいよね!?」
少し戸惑いながらももちろん首を縦に振る僕たち。
「ありがとうございます…!」
5人で机を丸めてそれぞれの弁当を食べ始める僕たち。
「あ、私白石麻衣です!えっと、この子が橋本奈々未で、この2人が西井智大くんと内田直樹くん!」
軽く頭を下げる僕たち。
「フフフ、知ってますよ?昨日自己紹介してもらいましたから。
私、西野七瀬っていいます!よろしくお願いします!」
「政治家じゃないんだから、そんな硬い言葉使わなくても大丈夫だよ!」
相変わらずのコミュ力で智大が話しかける。
「あ。わかり…わかった…!」
「それでおっけぃ!」
昼食の時間でかなり打ち解けあった僕たち。
昼休みの終わりには西野さんからも話しかけられるようになっていた。
それにしても白石さんは周りをよく見れるんだなぁ。と思いながら会話を聞いていると予鈴が鳴った。
「ありがとう!ななめっちゃ嬉しかった!」
「ううん!全然!なあちゃんこれからもよろしくね!」
いつのまにか白石さんと橋本さんはあだ名で呼んでいた。
同性だからかわからないが少し羨ましかった。
「西野さんよかったら今日一緒に帰ろうよ!」
僕から提案してみる。
思えば僕がこんな提案をするとは…昨日で一気にコミュ力が上がった気がする。
「あ、ええの!?なら一緒に帰ろうかな…?」
「おっしゃ決定!んなら俺席戻るわ!」
智大と橋本さんが席に戻って行く。
席が互いので僕と白石さんと西野さんは授業が始まるまでおしゃべりをして過ごした。
今日もまた友達が増えた。
どんどん友達が増えて行く。
いつのまにか僕の性格も次第に明るくなってきた気がする。
これも全て智大や白石さんのお陰かもしれない。
いい友達ができたな。とつくずく思うのであった。