紅い眼
07 終 -夏の終わり-
 8月の終わり。

 この夜も寝苦しい夜だ。

 夏の初めのじめっとした感じは無くなっていたがひどく暑いそんな晩だった。

 パイプベッドに寝転がりタオルケットをかけただけのオレは暑さと闘い何度も何度も左右に寝返りを打っていた。

 どれくらいの時間そうしていただろうか。

 墨のような暗闇の中で不意に音が鳴ったような気がした。


"ミシッ・・・"

(ん?)

"ミシッ・・・"

(・・・・・・)

"ミシリ・・・・・・"

(・・・・・・)

"ミシッ・・・ミシリ・・・"


 今夜もまた家鳴りがした。






■筆者メッセージ
これで終わりです。

創作と言いましたが、実は田舎のひい爺さんの話が元ネタですね……

毎年、聞かされていた話を現代風にアレンジしてみました。ぶっちゃけ、どこまでがフィクションかはわかりません。


さて、今夜もし万が一、家鳴りがあったとしても目を開けないで下さいね。
紅い眼を見てしまうかも知りませんよ……

絹革音扇 ( 2014/03/10(月) 21:03 )