決意と迷い
久美から連絡が来て数日、実はと言うと好花はすぐに見つかった。
今までも何回かあったのだが、私たちと同じグループに所属している、渡邉美穂の家に泊まり込んでいただけだった。
美穂は私たちの関係を唯一認めてくれて応援してくれる人物でもある。
美穂「何?また喧嘩したの?
喧嘩するたんびに私の部屋に来て愚痴ってくんだから、いい加減にしてよね。」
好花が見つかったすぐあとに、美穂から1言目に言われたのがこの言葉である。
私は訳が分からなった。
喧嘩も何もしてないし、美穂の部屋に行く前の日まで2人で夜まで遊んでホテルでふたりきりで過ごしたんだから。
好花に問いただしても、何も答えられずに「ただ、ちょっと遊びに行って泊まってただけ。」のひと言で済ませられてしまったのだ。
私は、何を思ったのか好花に電話をかけていた。
これは、2人の関係が終わるかもしれない。決意でもあるし、終わらせたくないという悩みもあるが、伝えなければならないという気持ちが強かった。
好花(どうしたん?私、ちゃんと帰ってきたで?まだうち聞きたいことでもあるん?)
好花は、私に怒られたことをまだ根に持ってるのか、拗ねたような声を出していた。
鈴花「ううん、違うよ。
大事な話があるから、かけたの。
好花、もしも私たちの関係がみんなに認められる世界があるとするなら行きたい?」
好花「行きたいに決まってるやんか…だけど、そんな世界ありえへん。行けるならその世界にすぐ行ってるよ…何回別れようかとも思ったのに…」
好花は鈴花の問いかけに泣きながら答える。
鈴花は好花の声泣きそうな声にこれからすることを自己嫌悪に襲われながらも普段テレビなのでは魅せない優しい声を出す。
鈴花「私たちの関係みんなにばらそ?もしもの世界を自分で作ろうって思ったんだ。好花はどうしたい?」