Part2
ひとりぼっちの抵抗 その4
小林「夢って言うのは掴み取るものじゃなくて、選ばれる人そして選ぶ人で決まってんだよ。
あんたのそういう考え方ほんとに嫌い…もう、消えなよ。」

由依は、吐き捨てるように言いながら振り返ると、右手の指をクイッと挑発するように動かした。

ブゥゥゥゥン!!

大きな轟音とともに、友梨奈の背後に迫ってきたのはレッスン中に大きな音を流すラジカセだった。
そのラジカセは、大きなと共に友梨奈の背中を強打した。

小林「誰も、自分から触れなきゃ発動しないって言ってないし、まだうちの力を全部見せてないってのも言ったよね?
そして、あなたの体はあと首だけ…どうする?」

友梨奈は、初めて死ぬ覚悟というものをしていた。(死なないかもしれないが)
自分の体を見て、そして由依を見つめると目をつぶった。

平手「私は、こんなところで堕ちたくない。そんなの嫌だ!
サイレントドーーーール!!」

友梨奈は、頭を抱えて(実際には見えないが)髪の毛を掻き毟ると、いつもは真っ暗な瞳の中に赤い炎を灯し、大声で叫びサイレントドールを発動した。
その瞬間に、友梨奈の周りには眩しいほどの白い光を纏った。

?「サイレントドールACT2始動。君のおかげで、成長ができたよ。新たな能力をお見せしよう。」

友梨奈の隣に立っていたのは、帽子で顔を隠した真っ黒な人形ではなく、帽子をかぶっているが無機質な目をした顔が見えており剣を両手に持っていた。



黒歴史 ( 2018/02/14(水) 18:53 )