第4話
飛鳥「ねぇ……付き合ってよ」
美彩と話してから1週間が経過した。あれ以来、美彩は更に優暉に対して心配をかけるようになった。毎日のように大学へ通い、講義を受けるが1つも頭に入ってこない。未央奈の命日が近づくと毎年、優暉は頭の鈍痛が続き、それに悩まされている。今年も例外ではなかった。鈍い痛みを感じながら、今日最後の講義を乗り切って帰宅しようとした。そして冒頭に戻る。
飛鳥「ねぇ……付き合ってよ」
ぼぉっとしていた頭が働いていなくとも、優暉は自らの耳を疑った。
優暉「な…何て?」
飛鳥「だーかーら!買い物、付き合ってよ」
やはり何かの聞き間違いだったようだ。そんなこと、到底あるはずもない。
優暉「お、おう。しょうがないな…」
2人は電車で移動し、大型のショッピングモールに向かった。しかし、優暉はいつものごとく何を話したのか、それとも言葉を交わさなかったのか。そんな疑問が優暉の頭を埋め尽くしていた。
飛鳥「よし、着いた!荷物持ち、よろしく頼んだよ!」
優暉「やっぱりそういう魂胆ですよね…」
立ち並ぶ店を横目に、優暉はため息をついた。
それからは優暉にとっての地獄の始まりだった。店に入れば飛鳥に試着した服の感想を求められ、同じような感想を言うとやり直しさせられた。それでも優暉は頭痛のする頭を懸命に働かせた。購入した荷物は次から次へと増えていった。