3章
02
俺は教室に入った。するとそこには金髪になった3人がいた。

「お前達何やってるんだ!」

「先生、おはようございます」

「似合ってますか?」

「そういう問題じゃねーよ。いいかお前達のせいで先生達困ってるんだぞ」

「え〜だけど先生昨日似合ってるって言ったじゃん」

「だけどなぁ、昼休みに保健室に3人で来なさい」

「またぁ?」

「当たり前だ!よし席に着け」

そして昼休み

「「「失礼しま〜す」」」

「はい席に着きなさい」

俺の前に3人が座り、隣には宮田先生が座る。

「きょんことおたけはかとしの影響か?」

「そうだけど」

「あのなぁお前達、何かあったらどうするんだ?」

「何かって?」

「金髪にして悪い兄ちゃん達が寄ってくるぞ」

「大丈夫だよ」

「大丈夫じゃないんだよ。現にこの物騒な世の中で何あるかわからないんだから」

「そうよ小坂先生の言う通り。私達はあなた達が無事に学校生活を送れるように言っているの」

「分かったよ。じゃあ一週間だけ金髪でいていい?」

「本当に一週間で辞めるんだな?先生信じるけどいいな」

「もちろん。京子もおたけもいいよね」

「もちろん」

「私も一週間でいいよ」

「よし!じゃあ戻ってよし」

3人は保健室を出て行った。

俺は職員室に向かう。

「本当に一週間で辞めるんですね」

佐々木校長が俺に聞く。

「はい。もし元に戻さなかったら、強制的に元に戻します」

「わかりました。今回は大目に見ますけど、次何かあったらただじゃおきませんからね」

佐々木校長は校長室に戻って行った。

俺は次の時間、1年2組で授業なので準備をして向かう。
教室に入るとチャイムが鳴った。

「はーい席に着け。号令」

「起立、礼、お願いします」

「お願いします。前回の31ページの平安京から始めるぞ」

「先生」

「どうした渡邊」

「先生のクラスの加藤先輩と齋藤先輩と高本先輩が金髪にしたって本当ですか?」

「本当だよ」

「やっぱり、どうしてあんな事したんですか?」

「お前、先輩の事に首突っ込むな」

「私も金髪にしてみようかな?パリピだし」

「おい富田、エセパリピが何言ってるんだ」

彼女の名前は富田鈴花。パリピキャラだが根は真面目である。

「エセじゃないし」

「あのなぁ、マジのパリピだったらとっくに金髪だし、テストで78点も採りません」

「そうだけど」

「はい、くだらない会話してないで授業するぞ」

「くだらねえとつぶやいて〜♪醒めたつらして歩く〜♪」

富田は立って歌いだした。
俺は教科書で富田の頭を叩く。

パンっ!

「痛った」

「誰がエレファントカシマシ歌えって言ったよ」

「倖田來未だよ!歌ってたのは」

「あれはカバー。元はエレファントカシマシだよ。授業するぞ」

俺は授業を始めた。


キーンコーンカーンコーン

「はい授業終わり。号令」

「起立、礼、ありがとうございました」

俺は教室を出る。

仕事が終わり、寮に帰る時にコンビニによる事にした。すると何か声が聞こえた。

「なぁ姉ちゃん、いっしょに遊ぼうや」

「いやです」

「おい何やってるんだって、かとし⁉」

「先生⁉」

かとしが他校の男子生徒に絡まれていた。

「おう先生がなんのようですか?」

「うちの生徒に手を出すのはやめなさい」

「うるせーな!」

男子生徒がパンチを繰り出してきた。俺はその手を掴み背負い投げをした。

「痛った!覚えてろよ〜!」

男子生徒は去って行った。

「先生すごい」

「昔柔道やっててな。かとし、早く帰りなさい」

かとしは帰って行った。

次の日

「はい席に着け」

俺が教室に入ると金髪の姿はなく、元の髪色に戻った3人がいた。

「おっ、元に戻ってるな。先生そっちの方が好きだよ」

「そうですか?」

「おう。それじゃあ出欠を取ります」

出欠を取り今日の予定を連絡し、

「はい今日はこんな感じです。号令」

「起立、礼、ありがとうございました」

みんなが準備を始めた時、かとしが俺の所に来た。

「先生、放課後私の部屋に来てください」

「分かった」





ジェリー ( 2020/04/16(木) 15:44 )