1章
02
俺達は学校を出て寮に向かう。歩いて20分くらいで意外と遠い。しかしバスが走っているので安心した。

寮に着くと菜緒に部屋の鍵を渡してそれぞれの部屋に入った。俺は12号室、菜緒は64号室だ。
部屋に入ると俺は荷物を置いた。部屋はマンションと同じような感じで家具もセットされている。
まずは荷物の片付けを始めた。一通り終わると俺は菜緒の部屋に向かった。

「菜緒入るぞ〜」

「どうぞ〜」

「片付け終わった?」

「うん!お兄ちゃん、ご飯どうする?」

「う〜ん、今日は外食にするか。」

「やった〜!どこにする?」

「テキトーにファミレスにするか」

「わかった、ちょっと待っててね。準備するから」

俺も部屋に戻り、携帯と財布を持って菜緒の部屋に向かった。そして菜緒も出てきてファミレスに向かっ
た。

ファミレスに入るとすぐに席に案内された。18時前なのでか結構空いている。俺達は注文すると料理がくるのを待った。

二人で学校の事について話し合ってると料理がやってきて二人で話しながら食べた。
会計を済ますと寮に戻った。

部屋に戻って寝る準備をした。

「そうだ親父に電話しなきゃ」

俺は親父に電話をかけた。

「親父?裕翔、うん、今寮」

「飯は食べたのか」

「うん、ファミレスで済ませちゃった。」

「そうか。体に気を付けろよ、菜緒にもよろしくな」

「おう、じゃあな、切るぞ」

電話を切った。俺はベットに入って疲れたのかすぐに寝てしまった。

次の日、俺は学校に向かわなければならなかった。俺は菜緒に学校に向かうと伝えると部屋を出た。

バスに乗って学校に向かった。
学校に着くと校長室に呼ばれた。

「小坂先生、お待ちしてました。あともう一人女性の先生がいらっしゃるのでお待ちください」

数分後、校長室のドアが開いた。

「失礼します。」

「高瀬先生お待ちしてました。小坂先生、今年採用のもう一人の先生、高瀬愛奈先生です。」

「高瀬愛奈です。教科は英語で1年2組の担任です。よろしくお願いします。」

「小坂裕翔です。教科は社会で2年3組の担任です。よろしくお願いします。」

「では職員室へ行きましょう」

職員室に入ると、先生達がこちらを見ている。俺はびっくりした。 
なんと男性教師は俺しかいないのだ。
「皆さん、え〜今年度から採用となりました。小坂先生と高瀬先生です。自己紹介をお願いします。」

さっきと同じなので省略させていただく。

「ありがとうございました。小坂先生は10番のデスク、高瀬先生は11番のデスクを使ってください。」

デスクに向かうと隣には白衣をきた先生がいた。養護の先生だろう。

校長は話し始めた。

「今年度の入学生徒数は.....」

校長の話が終わるとデスクのセットを始めた。隣の先生にも挨拶しておく

「小坂裕翔です。よろしくお願いします。」

「宮田愛萌です。養護教諭です。よろしくお願いします。」

挨拶を交わすと、セットを始める。

そしてセットが終わるとパソコンを開いて設定を始める。

「小坂先生、高瀬先生。これ生徒の名簿です。生徒の確認をよろしくお願いします。」

そういって名簿を受けとった。20人の生徒を覚えるのは大変だ。

学校が終わると寮に戻る。すると後ろから、

「小坂先生、一緒に帰りませんか?」

高瀬先生がやってきた。一緒に歩いて帰ることになった。

「小坂先生ご出身はどこなんですか?」

「大阪です。」

「そうですか?ご兄弟はいらっしゃるのですか?」

「春から高校生の妹が一人。日向坂学園で高瀬先生のクラスなんですよ」

「小坂菜緒さんですか?かわいいですね」

「ありがとうございます。よく懐いてて、すぐにお兄ちゃんお兄ちゃんなんですよ。」

「かわいいじゃないですか。」

そんな他愛のない会話をしていたらあっというまに着いた。

「何号室ですか?」

「12号室です」

「隣じゃないですか!13号室です」

「偶然ですね。」

「じゃあまた明日お願いします。」

部屋に入ると

「お邪魔してるよ〜」

「なんでいるの?」

「合鍵渡したでしょ。」

「そうか?まあいいか。飯食っていくか?」

「うん、食べる」

「え〜っと、野菜炒めでいいか?」

「いいよ。ねえ誰と帰って来たの?」

「高瀬愛奈先生。菜緒の担任だよ。」

「へえ〜。そういえば11号室の先生と会ったよ」

「誰だろう?」

野菜炒めができると作っておいたレンチンご飯と一緒に二人でご飯を食べた。
ご飯を食べ終わると菜緒は自分の部屋に帰って行った。

俺は片付けを済ますと生徒の名簿に目を通す。

ピンポーン

こんな時間に誰だろう?そう思いつつドアを開ける。

「こんばんは〜」

宮田先生が立っていた。

「11号室の宮田です。よろしくお願いします。」

「どうも〜。わざわざこんな時間に。」

「すいません、ずっと気になっちゃってて、失礼しました。」

宮田先生は帰って行った。

部屋で名簿を見ていると夜遅くなってしまったので、歯を磨いて寝る事にした。

ベットに入るとすぐに睡魔が遅ってしまった。





■筆者メッセージ
ありがとうございました。まだ始めたばっかりでぐだぐだですがお願いします。
ジェリー ( 2020/03/18(水) 00:02 )