Les gens perdus 〜終点〜
第一章
03
建物に辿り着くと、憎むべき相手がにやにやと頬を緩ませながら、腕を組み、こちらを待っていた。

「朝から災難だったみたいだねぇ、坊主」
「うるせえ、クソババア。お前が鍵なんか勝手に変えるから、こんなことになったんだろ」
「年寄りに向かって『お前』とはなんだい!」

相手は50も離れた人生の大先輩であったが、性格の悪さとその傲慢さに、青年は昔から彼女とは犬猿の仲であった。

「あんたの父親の遺言で、この事務所、残してやってんだ。追い出されないだけ感謝してもらいたいぐらいだよ!」
「だからって鍵を変えることは無いだろう!」
「ふん、あんたがさっさと家賃を払えば済む話さ」
「何度も言わせんな。先月は一件も依頼がなかったから、一銭も収入が入ってないんだよ!」
「先月の収入はなくても、あんたのポケットマネーはあるだろ?」
「ぐっ…」

完全に足元を見られている。確かに今、財布の中には4万と5千円、そして小銭入れに小銭がパンパンに入っていた。だが彼にとってそれはほぼ全財産に近いもので、大きいお金が飛んでいくのは、かなりの痛手であった。

「払えないんだったら仕方ないねぇ。事務所には入ることができない。つまり、仕事ができない。収入がなくなり、あんたは一気にホームレスってことになるねぇ」
「クソババア…!」

一先ず四万円を先払いし、残りの金額は収入が入り次第、今月中に支払うという約束で、新しい鍵を受け取った。

■筆者メッセージ
コメディー感強いですけど、あまり気にせず見てください(笑)

さてさて、私の好きなグループが大変なことになってしまいました(苦笑)

永遠なんていうものは存在しないと、頭ではわかっていましたが
実際となると心が追い付かなくなるものですね。

好きなものが好きなものでいてくれる内に、悔いの無いように好きで居続けるべきなんだなと
そう学びました。

さて、これからどうなるか。
お楽しみに。

作品に関するご意見やご感想、その他等々のコメント、お待ちしております。
黒瀬リュウ ( 2019/01/29(火) 17:56 )