第二章『unbalance』
01
様々な雑誌において、凌ぎを削る読者モデル業界。

そんな中、現在頂点に君臨しているのが、ティーン雑誌『POP』の専属読者モデル、加藤玲奈であった。

彼女は十代の少女たちに圧倒的な支持を受けており、最近ではテレビ番組にもたびたび出演するようになった。

おバカな読者モデルという世間のイメージとは異なり、一見派手な見た目でありながら、礼儀作法には厳しく、また一般常識も身に着けており、そのギャップが世間に受けていた。

誰もが憧れる彼女であったが、高校だけは卒業していなかった。

現役女子高生のころから、第一線で輝いていた彼女は、あまりの多忙ぶりに高校を中退することを余儀なくされていたのであった。

だが後先のことを考え、高校を卒業したという資格だけは持ち合わせていたほうがよいと考えた彼女は、所属事務所に頼み込み、何とか夜間の定時制高校に入学することが可能となった。

しかし世間に顔が知れ渡っている彼女に待ち受けていたのは、周りからの好機の眼差しであった。

定時制であるため、全日制の生徒たちが下校する時間帯に学校に向かわなくてはならない。

行き来する生徒たちから何度も声をかけられた。

入学当初は一人一人にしっかりとした対応をしていた玲奈であったが、それが毎日毎日続くと、さすがに気が滅入ってくるものであった。

挙句の果てには数人の男子生徒に連絡先を尋ねられる始末だった。

のんびりとした高校生活を期待していた彼女には、この生活は少し耐え難いものがあった。

■筆者メッセージ
どうも、れなっち編のスタートです。

最近とってもかわいいですよね。しかも最近のショートヘアー。
これはたまらん。

れなっちにはあれだな。
「も〜悪さばっかりして〜」って呆れられながらも、いちゃいちゃする感じが理想。#何の話

さて、そういう風に話はいくかな?(笑)
まあ、がんばります。

作品に関するご意見やご感想、その他等々のコメント、またリクエストなど引き続きお待ちしております。
黒瀬リュウ ( 2017/07/28(金) 14:02 )