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村田は必死に腰を振り続けた。
だが彼が腰を振れば振るほど、中井に余裕が生まれた。
これまで数多くの男性との経験を重ねてきた彼女にとって、村田が性行為の上手い下手がすぐにわかったからだ。
彼はほかの男性と比べて、比較的上手なほうではない。
どこかに隙があれば、逃げ出すことができるのでは。
彼女はそう考えていた。
村田が苦悶の表情を浮かべるようになってきた。
そろそろ限界が近づいてきているのであろう。
自分にとってはまだまだ物足りなさはあったが、そんなことを言っている場合ではない。
相手には早急に果ててもらい、この部屋からの脱出を目論んでいた。
「ああっ・・・!イクッ・・・!」
大きな声を上げ、膣の中にあるゴムが膨らんでいくのを感じた。
満足した彼はしばらく動けなくなるはず。
今しかチャンスはなかった。
彼女は身を翻し、自らの蜜壷の中から彼の逸物を引き抜くと、裸のまま走ってドアへと向かっていった。
これで逃げられる。
そう思った矢先だった。
彼女がドアを開けようとした瞬間、先に開かれ、中に三名の男子生徒が入ってきた。
どれもどこかで見覚えのある顔ばかりだった。
「おう、村田。遅くなって悪かったな」
「悪い、先に楽しませてもらった」
「おいおい、俺らも混ぜろよな」
「な、なんなの!誰なのよ、あんた達!」
じりじりと詰め寄る彼らに、中井は少しずつ後ずさりをしていた。
「こいつらもあんたに虐められてたやつらだよ。まっ、下層部の人間の顔なんて、覚えてないか」
「なあ、この女、好きにしていいんだよな?」
「ああ、後はお前らのおもちゃにしていいよ」
村田の言葉に歓喜の声を上げた彼らは、華奢な中井の体を押さえつけ、口元を手でふさぐと、その蜜壷の中に大きなディルドバイブを挿入した。
「ん〜〜!!!んぅぅぅ!!!!」
彼女の抑えられた悲鳴を聞きながら、村田は一人部屋の外へと出て行った。