ありがとう
筆者 : ツバサ
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種別 : 掌編 (ページ容量 : 6.1KB)
投稿日 : 2017/04/03(月) 23:56
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更新日 : 2017/04/06(木) 23:16
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うるさい鳥の鳴き声、まるでタンバリンを耳元で叩かれているかのようだ。 −昨日ちゃんと窓閉めて寝たよな? 無理やり起こされた気分だ、変に頭がズキズキする、まだ寝かせてくれと脳からの司令が出てるみたいだな、こりゃ。 まだ寝れるだろ、もう一眠りでも...? 何気なく、時計を見た。 現在時刻は、7時40分、今日は、月曜日。 俺の頬に一筋の汗が流れる、冷や汗と言うものだ。 一気に眠気が飛ぶ感覚がわかる。頭が一気に冴えて心臓の鼓動がドクドクと脈打っているのもよくわかる。 そう、今日は始業式、高校2年生の、始業式。 タイムリミットは8時30分、馬鹿みたいに自転車をカッ飛ばせば間に合うだろうか。 −低血圧だから、そういうのしたくないんだよなぁ... とりあえず、準備を始める前に叫ばしてもらおうかな。 「遅刻だぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」 |
・駿 本作の主人公。 一人暮らし、アルバイトで生計をたてている。両親は高校入学前に事故で亡くしてしまう。 近所の美奈姉ちゃんによくご飯のおかずを貰っている。 ・珠理奈 高校に入ってからの同級生。 おてんば娘という言葉がよく似合う。いつもニコニコ笑っている可愛らしい女の子。 かなりモテているらしいが本人は知らないみたいである。 駿はかなり振り回されているみたいである。 ・美奈姉ちゃん 駿の隣の部屋に住んでいるアパートの隣人。 いつもダボッとした服を着ている。ノーブラらしい。 目のやり場に困るとはこういう事なのだろう。 正直、エロいです。 |