彼女、取扱注意。




































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§第7章§
一寸先は闇。
家を出てから歩くことしばらくの間、彼女とは言葉を交わしていない。
…言葉が出ないのだ。
緊張、というのだろうか…
何を話せば良いのかが分からない。

ゲキアマ「ねぇ、りゅーくん。」

隆治「どうしたの?」

ゲキアマ「ヤバ女の生徒が今の私見たら…私って気付くかな?」

隆治「…多分気付かない。」

ゲキアマ「アハッ♪…そうだよね。」

隆治「ねぇ、本当の名前。」

ゲキアマ「えっ?」

隆治「本当の名前…知りたい。」

馬鹿げてる事は分かってる。
聞いたところでなんの意味も無い事を。
そうも考えながら彼女をじっと見ながら反応を伺う。

ゲキアマ「…玲奈。…玲奈って呼んで欲しい。」

隆治「玲奈、か。…いい名前だね。ゲキアマよりよっぽど良いよ。」

玲奈「アハッ♪…名前呼んで貰うなんて…久々かも。」

彼女は可愛い。
そんな彼女と並んで歩けるなんて幸せだ。
…だけどとある一言がずっと頭に残る。

「うちの部員をあんまり腑抜けさせんといてな?」

…やっぱり、僕は学校を公正する。
元々は目的はあった。
だけど今は、上部指示だからだとか、そのために来たからとかじゃない。
口が割けても言えないけど…
…彼女の為に。
気温も上がるお昼時だから喉も渇いてきた。
彼女を見ると白い肌が紅潮しているようにも見える。
歩いていく先に建っているスーパーが目に入る。

隆治「玲奈、ちょっと買い物していかない?」

玲奈「ん?いーよ?」

スーパーを見た時、僕はなぜか嫌な予感がした。
例の第6感、というやつかな?

隆治「玲奈、今の玲奈は玲奈だ。…ゲキカラでも、甘口でも、ラッパッパでもない。」

玲奈「アハハッ、りゅーくんどうしたの?」

僕のかけた言葉を聞いておかしそうに彼女が笑う。
僕もなぜこんな事言ったのか分からない。
…ただ不安だった。

玲奈「でもりゅーくんがそう言うなら…そういうことにしとく。」

スーパーに入ると彼女が僕をつついてくる。
…本当にカップルみたいだな…

玲奈「りゅーくん何を買いに来たの?」

隆治「喉乾いちゃって。…だから飲み物だよ。玲奈も好きなの選んで良いよ。」

玲奈「…ありがと。」

スーパーに入ってから飲み物売り場に足を運ぶ。
ずっと歩いていたためか売り場の冷気が心地良い。
そう感じた直後だった。
僕は冷気ではない、また別な寒気に襲われる。

■筆者メッセージ
物語を見れば次は誰が出るか勘の良い方は分かってしまいますね(笑)
さりに勘の良い方は…
タイトルで気付いちゃいます(笑)
今回もタイトルで遊んでみました。
こらるめんて ( 2013/10/04(金) 16:04 )