彼女、取扱注意。




































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§最終章§
黒幕との勝負。
建物の外に出た。
抗争の争いの声もここからは聞こえない。
…本当の一騎討ちだ。

零史「…始めるか。来い、隆治。」

隆治「…行くぞ。」

コイツに遠慮はいらない。
全力で殴りかかる。
…その時…
視界がぐるりと一転する。
…投げられたのか。

零史「この闘い方を教えたのは誰だったか忘れた訳じゃないな?」

隆治「…このやり方を教えてくれたのは…父さんだっ!」

蹴りを放つ。
が、再び捕まれて投げ飛ばされる。

零史「…あの時お前はまだ技術が未熟だった。…お前の技を完成させたのは俺だ。」

…言い返せない。
確かにコイツが僕の技術は完成させた。
だけど…
負けるわけには…

隆治「…負けられねぇんだよっ!」

零史「全く同じ手を…おっと。」

相手に触れた瞬間に掌を開く。
…しかしその瞬間にコイツは後に下がる。

零史「お前の得意な寸勁…これは受ける訳にはいかないな。…俺でもここまでの力を込めては出来ない。」

隆治「…じゃあ黙って…食らえよっ!」

頭に血が上る。
1発、1発当たれば良い。
…なのになんで避けられんだよ!

零史「…そろそろ俺も殴って良いか?」

大振りになる僕の動きとは真逆に素早く一撃一撃を入れてくる。
重くて鋭い一撃。
思わず膝を着く。

零史「…これで精一杯か?」

蹴り倒される。
…こんな短時間でボロボロにされるなんて…
こんなボロボロになるのいつ以来かな…
純にされた時以上だ…
こんな喧嘩…

隆治「ははっ。…楽しい…かも。」

零史「…本当に昔の頃に戻ったか?」

昔の頃…
学校の皆を病院送りにした時もそうだったっけ…
あの時は…
…楽しかったっけ。
僕は立ち上がって零史に…

零史「昔のお前なら俺に…っ!」

零史がその場で膝を着く。
そっか、僕が玲奈に惹かれた理由…
…これもあるのか。

零史「…寸…勁…?…ふふっ、隙が無いのによく打てたものだ。」

よくこんな速さで打てたな。
…ふふっ。

隆治「…ふふふっ…本当に楽しいや。」

■筆者メッセージ
次回作が不安なので最終章書きたくないですねー…
こらるめんて ( 2013/10/22(火) 23:12 )