彼女、取扱注意。




































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§第10章§
懺悔。
彼女に話してる時に顔を見られたくない。
そんな事を思って僕は彼女に背中を向けてしまった。

隆治「僕の居た学校は私立クレール学園って学校だったんだ。」

玲奈「クレール学園?…聞かない名前だね。」

隆治「クレールってフランス語で透明って意味なんだって。…まぁその名の通り知られたらマズい学校なんだよ。」

玲奈「…知られちゃ駄目なの?」

隆治「誰でも入学できる訳じゃない。…言わばちょっと厄介な制度がある学園だからね。」

玲奈「何が厄介なの?」

隆治「学校の整備は行き届いてるし、学費も安い。ただ…実力主義な学校なんだ。良い設備が使えるかは実力で変わるから。」

玲奈「何の実力?」

隆治「喧嘩、かな。…上位10人はランカーって呼ばれて学費がさらに安くなったり生活費が出たり、良い設備が使えたりするんだ。」

玲奈「………………。」

黙りこむ彼女。
まぁ仕方ないよ。
僕が居たのはそんな酷い学校だから。

隆治「1位のランカーは学園の大体のルールを決めたり出来るんだ。」

玲奈「じゃあ、りゅーくんがしようとしてる学園の公正って…」

隆治「学園の1位の指示、だよ。けどマジ女を潰そうとかそんなんじゃない。学園を綺麗にしようとしてるのは事実だよ。」

玲奈「綺麗にしたら…ヤンキー居なくなっちゃうね?」

隆治「そうだね。…そっからの僕の居た学園の真の目的なんだけど…」

玲奈「………………。」

隆治「…マジ女といえば強い人材が居るよね?…目的は最強武闘派集団、ラッパッパからの引き抜きだよ。」

玲奈「…アハッ♪面白い事考えてるね。りゅーくんの居た学校。…そんなに強い人集めてどうするのかな?」

隆治「強い人集めるのが好きなんだよ。1校に強い人を集めたら他の学校も自然と制御できちゃうからさ。」

玲奈「全国の学校のトップになりたいだけなのかぁ…アハッ♪分かりやすいね。」

隆治「でも…今は学園の指示で動いてる訳じゃないよ。」

玲奈「公正するんじゃないの?」

隆治「玲奈を喧嘩から離すため。」

玲奈「…えっ?」

隆治「玲奈を喧嘩からも、ゲキカラからもラッパッパからも…引き離すために公正したいんだ。」

玲奈「…りゅーくん…」

隆治「余計なお節介ってのはわかってるよ、だけど!」

玲奈「聞いて、りゅーくん。私ね?喧嘩しても勝ち負けなんてどうでも良かった。」

隆治「………………。」

彼女が僕の背中にもたれ掛かってくる。
…情けないな…
その温かさに安心しちゃう自分がいる…

玲奈「相手が、自分が壊れていくの、それが楽しくてずっと暴れてた。」

隆治「それは…」

玲奈「最後まで聞いて!…本当に、壊すのはすっごい楽しかった。血が流れて、骨が折れて、悲鳴が聞こえて…その全部で私は満たされるの!…けどりゅーくんと一緒に居て、仲良くなっていって…私、不器用だけどさ、りゅーくんとの関係だったり…作っていくのも楽しいって思ったんだ。」

隆治「…そっか。」

玲奈「今は、壊すよりも作るほうが好き。…りゅーくんと一緒に作っていく方が好き。壊していくより、壊れていくより、りゅーくんの側に居る方が満たされる…りゅーくんの側が好き。」

隆治「…玲奈…」

玲奈「えへへ。…ところでりゅーくん。…りゅーくんはその学園で何位だったの?」

話が一区切りしたとたん彼女が腕を回してくる。
せ、背中に微かながら当たるんですが…

隆治「…僕なんてまだまだだったよ。」

玲奈「強いのに。…私が暴走しちゃったら、またりゅーくんに止めて欲しいな。」

隆治「うん。…分かった。」

お互いに笑顔を向けあう。
…べ、別に惚れちゃった宣言した訳じゃないからね!

隆治「明日は学校だし…寝ようか。」

玲奈「うん、そうだね。」

隆治「じゃあ僕はソファーに寝るから…」

玲奈「アハッ♪なにかな?」

…目が恐いよ。
あと腕、そんな強く握らないで!
痛い痛い痛い!

隆治「分かった、分かったよ!一緒に寝よう!」

玲奈「りゅーくん甘えん坊だなぁ、アハッ♪」

…もうつっこむのも疲れたよ…
…ちょっと嬉しいのは内緒。

■筆者メッセージ
今回は台詞が多くなってしまい申し訳ありません。
前回も書いた通りに率直な賛否両論、感想を頂けたらありがたいです。
頂けたら感想でこの先の展開も構成し直していきたいと思います。
是非是非宜しくお願い致します!(礼)
こらるめんて ( 2013/10/06(日) 01:41 )