焦りを感じて対策合宿
8話
零斗はゆっくりと起き上がりリビングに向かった。 リビングに向かうと急に胸ぐらを掴まれた。

「零斗てめぇ!」

「なんだ陽太か。お前にいうことは何もない早く離せ」

「お前が用はなくてもこっちにはあんだよ」

「ちょっと陽太やめなよ!」

今にも殴りかかりそうな陽太を慌てて止めに入る優子。
陽太は悪いと言って自分を落ち着かせた。

「陽太教えてやるよ」

悪戯な笑みを浮かべる零斗。

「理由なんて簡単だ興味ないっていっただけだ」

「最低だな」

陽太は零斗を歯を食いしばりながら睨んだ。

「陽太。美優紀のところに行ってこい」

「俺が行ったって…」

「俺が行ったってなんだあいつは喜ばないか?」

「悔しいけどそうだと思う」

「行きたいんだろ?自分に正直になってみろ 美優紀が喜ぶ、喜ばないじゃねえだろ。大事なのはお前の正直な気持ちだろ」

「分かったよ」

陽太は舌打ちをし、走り出した。
それを微笑ましく見る零斗。

「零斗あんたまさかみるきーにあんなこと言ったのって陽太の気持ちを知ってたから?」

「さあな」

零斗は不敵に笑いソファに座り、いつ淹れたのかコーヒーを飲んだ。

■筆者メッセージ
感想よろしくお願いします。
鬼灯 ( 2014/06/29(日) 07:19 )