第四章
第七十話
「やめてよ…もりぽ…」

「もう無理。あんたにはさ、HKTを有名にしてもらったし感謝してるよ。でももう用無し。死んでもOK。」

森保は銃口を指原の頭へと突きつけた。

「待て森保!」

「動くなよ。動いたらあんたも殺すからね。」

霊大は指原を助けようとしたが後ろから宮脇に銃口を突きつけられ動けなかった。

「さぁ!あんたら全員その場にひれ伏しな!」

森保の命令に逆らうこともできず全員その場で森保にひれ伏した。

「あははは!なにこれ!ちょーいい光景!最高!」

森保は全員がひれ伏している光景を楽しんでいる。霊大は屈辱でしかなかった。

「ねぇ…まどかはこんなことして楽しいの?」

口を開いたのは村重だった。

「あ?」

森保はイライラして村重を見た。

「だってさ…こんなことしても絶対後悔するって! 悲しいよこんなこと!」

「お前もうるさいなぁ!」

村重も想いは森保に届かなかった。森保は村重の腹部に蹴りを入れた。

「うっ…ゴホッ!…」

「そういうのもウザいっての! オラッ!」

森保は村重を蹴り続けた。

「ううっ…あぁ…!」

「やめてよもりぽ!村重が死んじゃう!」

「だから死んでもいいって言ってんだろ!」

「きゃっ!」

説得しようとした指原も殴られた。

それを見ていた宮脇と兒玉の2人も森保に乗せられたかのように霊大と谷を殴り始めた。


「もう…やめて…」

「ん?なに?なこちゃんなんか言った?」

「もう…やめてください!」

その光景を見ていた矢吹は耐え切れず声をだしてしまった。

「なこちゃんは殴らないであげようと思ったけどどうやらお仕置きが必要なのかな?」

森保が一歩一歩矢吹に近づき殴ろうとした。が、しかし…

「ぎゃあぁ!腕が…腕がぁ…!」

森保の腕は曲がってはいけない方向に曲がっており悲痛で暴れていた。

「なにが起きたんだ…」

「私はあなたたちを許さない…」

「なこ…ちゃん…?」

そこにいたのは可愛らしい小学生の矢吹奈子ではなく人を殺すかのような目をした獣だった。

■筆者メッセージ
森保のイメージが最悪になってしまいました…

ちょっとやりすぎたかな…

さて。次は矢吹ちゃんに活躍してもらいます。
BASARA ( 2014/03/17(月) 20:58 )