第四章
第六十二話
〜霊大グループ〜

「もしかしてまどかがみお達を誘拐したの…?」

兒玉は自信がないのかそれとも疑いたくないのか小さな声で聞いた。

「ん? なに?はるっぴ。聞こえないよ。」

森保は少しイラっとした表情で聞き返した。

「だから。お前が朝長と田島を連れてったのかって聞いてんだ。」

霊大が代わりに答えた。

「あぁ。あの2人ね。今頃苦しんでるんじゃない?」

「どこにいるんだ!」

「さぁね。あたしのこと倒したら教えてあげてもいいわよ?」

「随分強気だな。調子乗ってると痛い目みるぜ?」

森保はふふっと笑みを浮かべ挑発するように手招きした。

「ふざけやがって…」

霊大が森保に向かおうとした瞬間、後ろから声が聞こえてきた。

「お〜い! 霊大さ〜ん!」

声の人物は指原だった。

「さっしー! みんな無事だったんだね!」

若田部が指原達を見て言った。

近づいてくる指原達に違和感を感じた。そこには見たことのある人物がいたからである。

「おい…なんでそっちにも森保がいるんだ…」

霊大の目の前にも森保がおり、指原達のグループにも森保がいた。

「え!?ほんとだ!なんで!?」

混乱していると2人の森保が両手に拳銃をもち、霊大と若田部、指原と村重に突きつけた。

■筆者メッセージ
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BASARA ( 2014/02/07(金) 23:46 )