第四章
第五十七話
劇場の外に出ると1人の男が立っていた。

「宮澤霊大だな?」

「誰だお…」

その瞬間目の前にいた男がいきなり殴りかかってきた。なんとか反応し、受け止めることができた。

「何しやがる…!」

「俺は依頼されてお前を殺しにきた。それだけだ。」

「けっ。あの中二病野郎の依頼かよ。」

「ふん。俺は金さえもらえればなんだっていいのさ。」

「悪いけど負けるわけにいかないし時間もないんだ。さっさと終わらせるぞ。」


霊大は受け止めていた手をはらい右足に蹴りをいれた。

「くっ…いい蹴りしてんな。」

「それなりに鍛えてるしな。」

幸い近くに人がいなかったため自由に戦うことができた。

「ほら。きなよおっさん。」

「小僧が。いきがるなよ。」

男は霊大に突っ込み殴りかかった。霊大はそれを避け脇腹に蹴りをいれた。男はうずくまったがすぐに立ち上がり霊大の腹を殴った。

「かはっ…! おっさん重いパンチくれるじゃんか…」

「ふん。小僧に言われるようじゃまだまだだな。」

その後霊大と男は30分間殴り合いを続けた。霊大はフラフラになりながらもかろうじて立ち上がったが男は立て膝をついていた。

「ハァ…ハァ…おっさん…しつけぇぞ…」

「お前もな…小僧…俺は久しぶりにこんな骨のあるやつとやったぞ…」

「知るか…さっさと終わらせるつもりだったのによ…時間ねぇんだよ!」

「!?」

霊大は男に向かって走り顎に一発膝蹴りをいれた。

■筆者メッセージ
霊大は意外と強いという設定ですねww

BASARA ( 2014/02/01(土) 01:52 )