第三章
第四十八話
「なんで…あんたが…」

「何してるんですか!?」

横にいる渡辺も驚いている。

「なんでって言われてもなぁ。俺もこっちの人間や。」

霊大の拳銃を突きつけているのは金子だった。そこには普段の優しい金子の顔はなかった。

「金っち…やめるんだ…」

「金子さん少しでも変なことしたら撃ってええからな。」

吉田から非情な指令がでた。

「わかっとる。俺も組織の人間や。ヘマするかいな。」

霊大はどうすることもできなかった。4人に突っ込み力を使いたいが頭に拳銃を突きつけられている。ましてや渡辺を1人にしたら今度は渡辺が危ない。

「くそっ…!」

「ええ顔してるで霊大君。あ、そうや!りぃちゃん。さや姉連れてきたって。」

「わかった。」

そういって近藤は山本の所へ向かった。

少しすると近藤が山本を連れてきた。山本は疲労からなのかまともに歩けていなかった。

「彩ちゃん!」

「さや姉!」

「霊大さん…みるきー…」

言葉にも力がなかった。吉田が近づき、山本の髪を掴んで床に打ち付けた。

「おい!やめろ!」

「動くなや。自分の状況考えや。」

金子はより強く頭に拳銃を突きつけてくる。

「さて。ケイラとふぅちゃんはみるきーを撃って。うちとりぃちゃんはさや姉撃つから。霊大さんは金子さんお願いしますね。」

全員が小さく頷いた。そして配置につき、拳銃を突きつけた。

「あんたらが全員死んだら証拠も残らん。証言もない。つまりあたしらはこのまま生活するだけ。簡単や。」

「そんな…やめようやあかりん…」

「今更命乞い?遅いって。もう死ぬ運命なんやから。」

「じゃあさようなら。3人共。」


5人は引き金を引いた。3人は恐怖から震えている。霊大でさえ死に直面している状態ではまともになれない。

諦め掛けたその時だった…

「うっ…!」

突然金子がうめき声をだしてその場にうずくまった。

「何!?何が起きたの!?…きゃっ!」

その後、吉田達4人の拳銃が突然弾かれた。

「なんなのよ!いったい!」

すると声が聞こえてきた。

「相変わらず無茶しやがって! そういうことしてるからこんなことになんだよ!霊大!」

声のした方を見るとそこには3人の女性が立っていた。

「なんでここにいるんだよ…」

■筆者メッセージ
朝から失礼いたします。

新たに3人でてきます。まぁなんとなくでわかるかと…ww

やっぱりこういう撃たれるとかいう表現はそのメンバーのファンの人たちには嫌ですかね?


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BASARA ( 2014/01/11(土) 09:28 )