第三章
第四十六話
「ってことはポルトガル語を調べてこの言葉を訳したらいいってことだな?」

「そういうことやな。ちょっと待ってな!アプリで調べるわ!」

渡辺は自分の携帯のアプリでこの言葉を調べた。

「なんて書いてある?」

「"原点へ戻る"やって…」

「ってことは…まさか!」

2人は顔を見合わせて通天閣を降りて行った。

そのころ…囚われた山本が目を覚ました。

「…んっ…ここは…」

「あ。目ぇ覚めたんやな。」

「誰や…?」

山本は暗くて相手がよく見えていない。

「誰やって酷いな〜。こんな長いこと一緒におるのに」

そういって山本に近づいた。

「あんた…!なんでこんな…まさか柊を撃ったんも…!」

「正解。うちらがやったんや。」

「なんで…!なんでそんなことしたんや!」

「しゃあないやん。命令やし。」

「命令って…そんな簡単に仲間殺してええんか!」

「あーもう堪忍。そういうのええからさ。もうすぐ助けが来るし人質として働いてや。」

そう言い残し山本の首に手刀を入れて山本も気を失わせた。


「はぁ…はぁ…戻ってきたな…」

「せやね…何のために通天閣行ったんやろか…」

そう。2人が来たのはNMB劇場。原点の場所であるため原点へ戻るはここのことである。

霊大は覚悟を確認するために渡辺に話しかけた。

「ほんとにいいんだな…?」

「何回も言わせんといて。うちはみんなのためなら死ねる。」

渡辺のいつにない真剣な顔に霊大は根負けした。

「わかった。でも1つだけ言わせてくれ。」

「なに…?」

「絶対にお前は死なせない。何があってもだ。」

「ふふっ。ありがとう。ほな行こか。」

「あぁ。行くぞ。」


「あ、ついたみたいなや。みんな行くで。」

「はーい。」





■筆者メッセージ
なんか荒れてますけどまぁ気にせず頑張ります。

なかなか話が進まないような…多分もうすぐ終われると思います。

キングさん Twitterはやっていません。申し訳ないです。 宮脇咲良の件ですが新作を書くのを迷っている状況ですので次のHKT編での出演でよろしいでしょうか?

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BASARA ( 2014/01/10(金) 01:14 )