第四十四話
「やっとついた…通天閣…」
2人は走り続け息が上がっていたがなんとか上へ登った。
するとまたも電話がかかってきた。
「もしもし。」
『ついたようだな。』
「あぁ。それで、次はどうしたらいいんだ?」
『通天閣のどこかに箱がある。それを見つけて場所を探すんだ。検討を祈るよ。』
「電話なんて?」
「通天閣のどこかに箱があるからそれを見つけて場所を探せって。」
「わかった。箱やんな?」
「あぁ。二手に別れよう。」
2人は二手に別れ通天閣内を探し回った。
「あった! 霊大君!見つけたで!」
「ほんとか!?中にはなんか入ってるか?」
渡辺が箱を開けると1枚の紙が入っていた。
「なんて書いてある?」
「んーとな。…読めへん….」
「貸してみろ。…なんだこりゃ?」
そこに書いてあったのは
『Eu voltar para a origem 』
「これなどっかで見たことあるねん…」
渡辺は首傾げ考えている。
「英語じゃないし…」
すると渡辺が…
「あ!思い出した!」
そう言うと彼女は携帯を取り出し何かを調べ出した。
「何調べてるんだ?」
「やっぱり…」
渡辺は霊大の話を聞かず1人でつぶやき、悲しそうな顔をしていた。
「なぁ?一体なんなんだよこれ?」
渡辺は悲しそうな顔をしたまま霊大の方を向きこう言った。
「これポルトガル語やねん…」