第三章
第三十七話
「ここが大阪城やで!」

城が大好きな山本は大阪城を案内してくれた。

「へぇ。結構立派だな。」

「せやろ?せやろ?もう最高やろ?」

興奮して山本は霊大の手を握り飛び跳ねていた。

霊大はいきなり手を掴まれたのでドキドキして固まった。


「も〜彩ちゃんのお城好きは怖いくらいやわ…霊大君固まってもうてるし…」

「まぁここに来ることは大方予想はできてたけどな…」

渡辺と金子は呆れたようにその様子を見ていた。


次に渡辺が案内してくれたのは道頓堀だった。

「おぉ。あのグリコのマーク見たことあるぞ。」

「うんうん。あれは有名やからな。」

なぜかその時渡辺は霊大の手を握っていた。

「ちょっとみるきー?なんで手握ってるん?」

「え?あかんの?」

渡辺はきょとん。とした顔で山本を見ていた。

「あかんやろ!もし誰かに見られたらどうするよ?ねぇ金子さん!」

「せ、せやな…」

金子は山本の威圧感に負けながら答えた。

「でもさっき彩ちゃんも手握ってたやん。」

「あ、あれは…たまたまや…その…興奮してもうて…」

「じゃあうちも興奮した〜。」

「絶対嘘やん!変装しててもバレるかもしれんねんで?」

「大丈夫やって。彩ちゃんは心配しすぎ。」

山本は諦めたのか「わかった。」と一言残した。

その後渡辺にオススメの粉ものの店に連れて行ってもらい、お好み焼きとたこ焼きを食べた。

「はい。霊大君あ〜ん。」

「いや…恥ずかしいって…」

「ええやん。それともうちのは食べれへんの…?」

渡辺は今にも泣きそうな顔をしている。

「いや…そんなことは…」

「じゃあ食べてな。あ〜ん。」

渡辺からたこ焼きをもらい少し霊大の中で渡辺も可愛いと思い出していた。

「じゃあ最後はここや。」

金子が案内したのはもちろんNMB劇場だった。

「だろうな。メンバーはいるの?」

「何人かいると思うけどな。まぁ行こうか。」

またしても先を行く金子と山本について行こうとした時腕を掴まれた。

「ふふっ。どうやった?」

「やっぱり推しはさや姉だけどみるきーも可愛いと思ったよ。」

「嬉しいわ。じゃあNMBでの仕事が終わるまでには完全に推し変させたるからな。さ、いこ。」

渡辺に腕を引っ張られ先へ進んだ。

■筆者メッセージ
感想いただけて嬉しいです。 なかなか展開が難しいです。

どうしたら良くなるか考え中です。

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BASARA ( 2014/01/04(土) 01:03 )