第二十四話
叫び声の聞こえた部屋に入るとそこには腰を抜かして座り込んでいる珠理奈と部屋のソファに目を見開いて横たわっている大場美奈がいた。
「珠理奈さん! 何があったんですか!?」
「あいりん…みなるんが…動かないの…」
珠理奈はよっぽど怖かったのか目には涙を浮かべていた。
そこに叫び声を聞いた他のメンバー、SKE支配人の芝が部屋に来た。
「どうしたんだ! …っ!これは…!」
「あんたが支配人?」
「あぁ…SKE支配人の芝だ。戸賀崎さんから君の話は聞いているよ。」
「そうか。じゃあ芝っち。ここに今日いるメンバーを全員集めてほしい。」
「…わかった。そんなにいないからすぐに集まると思う。」
5分後には全員が揃っていた。柴田と須田はまだ喧嘩している。集めてもらっている間に大場は別の控え室へと移動させた。
「えっと… 発見した珠理奈。俺といたあいりん。後から来た芝っちと古畑、木本、松村。 …おい松村。ビデオはやめろ…」
「すいません癖で…でもほら! こういうのって映像に残した方が良いじゃないですか!」
「まぁいい。とにかくこの6人以外に集まったのは…」
「向田、中西、出口、北川、柴田と須田は…いいや…」
「ちょっと! いいやって何よ!」
「そうですよ! 亜香里さんはいいけど私はダメです!」
「なによそれ! また喧嘩売る気!?」
「喧嘩売ってきたのは亜香里さんでしょ!?」
「わかったわかった。うるさいから黙ってろ。」
2人は同時に黙った。
「とりあえずそれぞれがなにしてたか聞くから。じゃあ向田から。」
向田は別仕事の松井玲奈から連絡が入っており、お互いの休憩時間が重なったので電話をしていた。
中西と出口はスタッフと一緒に談笑していたらしい。
北川は休憩室で休憩していた。これは古畑が途中まで一緒だったようだ。
柴田と須田は…わかっているからいいだろう…
その後先に発見した珠理奈以外の5人に話をして、珠理奈に詳しい話を聞きにいった。