第二章
第二十一話
今日の収録はSKE単独のバラエティ番組である。

司会を務めるタレントが到着し、リハーサルも無事に終わった。

「特に何もないか…」

「な〜に1人で喋ってるんですか?」

いきなり目の前に顔が現れた。

「うわっ! なんだ…珠理奈か…」

「なんだってなんですか…私じゃ嫌でしたか…?」

珠理奈は涙目で霊大を見た。

「その演技には騙されないぞ…」

「えへっ! バレちゃいました?」

すぐに笑顔になり舌をだした。

「ったく…ところで珠理奈。今日玲奈の方はどうした?」

「玲奈ちゃんは今日は別の仕事だよ!」

「そうか…なら良いんだが。」

「な〜に?もしかして霊大さん玲奈ちゃんのこと…」

「断じてない。バカなこと言ってないで早く準備しろ。」

「は〜い。じゃあまた後でね!」

珠理奈は渋々と準備をしにいった。

「霊大さ〜ん!」

こんどはなんだ…と思いながら後ろを向くと…

「確か…高柳と柴田だったか?」

「はい! チームK?Uのリーダー高柳明音です!」

「同じくK?Uの柴田阿弥です!」

2人は元気良く自己紹介した。

「どうしたんだ?2人とも…」

「どうしたって… 特にないですけど… 挨拶をと思って…」

「あぁ。それはありがとう。さすがリーダーだな。」

「褒めても何もでないですよ?」

高柳は口ではそう言っているがとても嬉しそうだ。

「明音さんズルイですよ!私もお話したいです〜!」

「ご、ごめんね阿弥ちゃん!」

「柴田…なにか話でもあるのか?」

「えっとぉ〜 霊大さんは阿弥のこと好きですか?」

いきなり何を言い出すのかと首を傾げる霊大。

「何言ってんだ…?」

「あーもう阿弥ちゃん! 霊大さん困ってるじゃん! すいません!」

「いや…別に良いんだが…」

「絶対に霊大さんのこと落としてみせますからね?」

そう言い残し彼女達は去っていった。

「なんなんだ…あいつら…」

「ふふっ…霊大さんみーつけたっ…」



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BASARA ( 2013/12/10(火) 00:12 )