第七話
遡ること1時間前。霊大が来る前の話。
収録現場の一室。物置き場のような所に2人の人がいた。
「ふふっ。こんな力が手に入ったなんて感謝してますよ。」
「あまり公にバレないようにな。あくまでお前の作戦にのっただけだ。」
「はいはい。わかってますって。しっかりバレないようにしますって。」
「しくじるなよ…」
「へいへい。心配しすぎなんですよ。」
そんな2人の話を陰ながら聞いている子がいた。
(え…?今のどういうこと…? 何が起きるの…)
(と…とにかくこのことを誰かに伝えないと…でも誰に…)
とりあえずその子は2人にバレないようにその場から離れた。