第四話
〜翌日〜
ぐっすりと寝ているベッドの上の彼に向かって入山はダイブした。
「おりゃっ!」
「…いってぇな。少しは普通に起こせねぇのか?」
「どうせ普通に起こしても無駄でしょ?あんたの寝起きの悪さは知ってるんだから。」
図星なのか眠いのか彼はそれに対して何も言わなかった。
「ほら!もうすぐ10時になるから準備するよ!」
「へいへい…わかりましたよ…」
大きな欠伸をして目をこすりながら準備を始めた。そして…
「あ、戸賀崎さん来たみたい。」
「やぁ。約束通り迎えに来た。」
「わざわざありがとうございます! ほら霊大もお礼言って!」
「依頼人なんだから当然でしょ…」
「あんたねぇ〜!」
「まぁまぁ入山。とりあえず仕事場に移動しよう。」
こうして2人を乗せた戸賀崎の車は指原のいる撮影現場へと向かった。
「さぁ着いたぞ。今日は選抜メンバーの撮影だからな。当然指原もいる。」
「いてくれなきゃ俺が来る意味ないからな。」
「あんたはいっつも一言余計よね…」
「と、とにかく中に行こう。指原とも話をしてもらいたいし。」
2人は戸賀崎についていきメンバーのいる楽屋へと向かった。
「ここだ。入るぞ〜」
楽屋に入るとそこには指原莉乃がいた。