第十三話
叫び声のする部屋に着き、中に入ると戸賀崎が指原の首を絞めていた。
「と、戸賀崎さん何してるんですか!?」
ついてきていた小嶋が驚いている。
「離れてろ。お前たち2人もあんな感じで操られてたんだからな。」
そういって霊大は戸賀崎に向かっていった。
「く・・苦しいよ・・やめて・・戸賀崎さん・・・」
「俺は指原を殺す…俺は指原を殺す…」
完全に目が血走っている戸賀崎に対して霊大は後ろから蹴りを入れた。しかし…
「おいおい…効かないのかよ…」
元々体格の良い戸賀崎には蹴りは効かなかった。
「…ん?なんだ君か〜。今俺は指原を殺そうとしているんだ。邪魔しないでくれるか?」
「支配人がそんなこと言っていいのか?」
「知るか。俺は命令のままに動いているからな。」
「それってもしかして…」
「そうよ! それは私。もう少しで死にそうだったのに邪魔しないでよ。」
後ろから声が聞こえ振り返るとドアの所に1人の女の子が立っていた。
「やっぱりお前だったのか…」