第十一話
「ゆりあ!ゆりあ!」
中西は泣きながら呼びかける。SKEのエースW松井も泣き崩れている。
「メンバーは近づくな!怪我しても困る! スタッフ!このシャンデリア動かせる人を集めてくれ!」
霊大の支持により戸賀崎が動き、大勢のスタッフもそれに続いた。
「とりあえず救急車だ!すぐに病院に運ぼう!」
その後救急車が到着し、木崎は病院に運ばれた。
SKEのメンバーはまだ状況を呑み込めずその場に崩れていた。
「それにしても誰がこんなこと…」
「そりゃさっしーを狙ってる奴でしょう。あんだけしっかりできたセットがあんな脆く落ちるわけがない。」
「そんな…私ゆりあちゃんにまで迷惑を…」
「悪いのはさっしーじゃない。犯人の方だよ。」
その頃……
「なに!?木崎に話を聞かれてた!?」
「あぁ。だから先に始末したよ…」
「そうか…スタッフを使ったのか?」
「まぁね。快く引き受けてくれたよ。」
「それはスタッフの本心じゃないだろ?」
「バレたか。まぁなんにせよ木崎は潰した。そろそろ本命にいこうか。」
「待ってろよ…指原莉乃!」