第八話
「優ちゃ〜ん今楽にしてあげるね…」
「やめてよにゃんにゃん…そんなことしないで…」
「おい!大島!そいつから離れろ! そいつは今は小嶋じゃないんだ!」
「で、でも…」
「いいから!早く!」
大島を無理やり小嶋から離し、小嶋の前に立った。
「あんた誰…?あんたには用はないの…私はみんなを殺さないといけないから…邪魔するならあんたも殺すよ…?」
「勘弁してくれ。俺はまだやることが山ほどあるんだバカたれ。」
「なんかムカつくなぁ。やっぱり死ね!」
普段の小嶋からはありえない言葉を発してそのままナイフを霊大に振りかざしたしてきた。
「危ない!」
大島がそう叫んだ瞬間霊大はそれを避け小嶋の腕に手刀を決めナイフを落とした。
「くっ…」
「悪いけど女に負けるほど弱くねぇよ。」
そう言ってひるんでいる小嶋の首の後ろに手刀を入れて気絶させた。
「ふぅ。」
そう息をつくと大島が声をかけてきた。
「あの…にゃんにゃんはなんでいきなり…」
「さぁな。まぁ多少心当たりはあるが…」
「え?なんなんですか?」
「確信がないから言えない。またわかったら教える。」
そこへ戸賀崎を呼びに行った高橋、渡辺、そして戸賀崎が来た。
「おい!霊大君大丈夫か!」
「ええ。こじはるにはとりあえず気絶してもらってる。」
「何が起きたんだ?」
「わからん。ただ色々と調べたいからこの辺を自由に動けるようになりたい。」
「わかった。その手配はしとく。」
そう言って部屋を出て行こうとした戸賀崎は振り向き霊大に、
「あ、そうだ霊大君。君に会いたいと言っている子がいるんだ! 奥の部屋にいるはずだからよろしく!」
「なんなんだいきなり。まぁいいか。とりあえず部屋に行こう。たかみな奥の部屋って?」
「え…?あぁ奥の部屋はSKEの楽屋です。」
高橋はまだ動揺しているのか少しぼーっとしていた。
「そう。ありがとう。」
そう言って霊大はSKEの楽屋へと向かった。